謎の「“空いてる”左車線」何のため!? 「追越し」で使ってもイイ? 「登坂車線」の正しい使い方とは
登坂車線を使った「追越し」は明確な「違反行為」!
登坂車線はあくまで低速走行するクルマのための車線であることから、走行車線が混雑しているという理由で登坂車線を通行することはできません。
特に登坂車線のほうが空いている時、登坂車線を使って追い越しをすると、交通違反となってしまうため注意が必要です。
![「登坂車線」は追越し用に使っても良い車線ではありません[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/01/20250124_Traffic_Accident_Highway_001.jpg?v=1737705380)
交通違反となる根拠は、道路交通法第28条で「他の車両を追い越そうとするときは、その追い越されようとする車両の右側を通行しなければならない」と定められているからです。
しかし、登坂車線は基本的に車線の最も左側に設けられることから、登坂車線を使った追い越しは左側の車線からの追い越しとなってしまうのです。
この「追越し違反」で取り締まられると、違反点数2点に加えて普通車で9000円の反則金を科される可能性があります。
また登坂車線は、高速道路上に設置された場合でも一般道という扱いとなるため、最高速度が60km/h以上の区間であっても、60km/h制限が適用されます。
なお道路標識で指定されている場合はそちらが優先となるため、標識をよく確認しておくことが大切です。
さらに高速道路上に設置された登坂車線は、それ以外の車線と同様に駐停車禁止です。
事故や故障などやむを得ない事情で駐停車しなければならない時は、ハザードランプを点灯させて三角停止板や発煙筒を設置するなど、後方の安全確保を行いましょう。
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登坂車線は主に大型トラックなど、上り坂で速度の出せないクルマが通行することが想定されていますが、乗用車でも使うことができます。
ただし大型トラックは急加速や急減速ができないため、しっかりと車間を確保して進入するなどの配慮も大切です。


















































