「オービスの設置場所」が分かる方法あった!? 「予告看板」はカメラの何メートル前にある? 看板を設置する“納得の理由”と法的背景とは?

オービスの予告看板の違い

 固定式オービスの場合、予告看板は設置場所から500m手前、1km手前、2km手前など複数箇所に設置されることが一般的です。

 ただし、全国で統一された設置基準は存在せず、地域ごとの運用方針に委ねられています。

 半固定式オービスも固定式オービスと同様、手前に必ず予告看板が設置されています。

 一方、移動式オービスは設置される場所が柔軟であるため、予告看板が設置されない場合もあります。

 その代わり、インターネットやSNSを通じて告知が行われることがあります。

 移動式オービスの看板は持ち運び可能な簡易型で、道路の路肩、中央分離帯、歩道などさまざまな場所に設置されます。

 小型の看板も多く、ドライバーが見逃してしまうケースも少なくありません。

速度違反取締り実施場所の告知(参考:神奈川県警ホームページ)
速度違反取締り実施場所の告知(参考:神奈川県警ホームページ)

 オービスの予告看板設置は、単なる注意喚起に留まらず、法的な背景も持っています。

 過去には、オービスによる撮影が憲法で保障されたプライバシー権を侵害しているか否かを問う裁判が行われました。

 この裁判では、オービスの撮影は“憲法13条に違反しない”との判決が下されていますが、それでも予告看板が設置されるのは、ドライバーに事前告知を行うことで透明性を高め、社会的信頼を得るためです。

 なおオービスの撮影を回避するために、ナンバープレートを隠したり、マスクやサングラスで顔を覆ったりする行為は違法であり、取り締まりの対象となります。

※ ※ ※

 このようにオービスの予告看板は、交通の安全性向上やプライバシーの保護、そして透明性の確保といった多くの目的を果たしています。

 地域による違いはありますが、これらの看板はドライバーへの重要なメッセージを伝える役割を担っているのです。

 オービスの有無に関わらず、日頃から法定速度を意識し、安全運転を徹底しましょう。

【画像】「えっ…!」 これが色んな種類の「予告看板」です!(20枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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