ボルボ、ロジャー・ムーア氏が所有していた1800Sを展示 独のクラシックカーイベント
ボルボは、ロジャー・ムーア氏が過去所有し、英国のテレビ・ドラマ「The Saint(邦題:セイント)」に登場した1967年製ボルボ1800Sを、ドイツのエッセンで開催される「テクノ・クラシカ・エッセン」に展示します。
テレビドラマで使用した車をレストアし展示
ボルボは、ロジャー・ムーア氏が所有し、英国のテレビ・ドラマ「The Saint(邦題:セイント)」に登場した1967年製ボルボ1800Sを、3月21日~25日の間、ドイツのエッセンで開催される「テクノ・クラシカ・エッセン」のボルボ・カーズ・ヘリテージ・ブースに展示します。
また、ボルボ・カー・グループ代表取締役社長兼CEOのホーカン・サムエルソンが所有するライトグリーンで塗装された1967年製ボルボ1800と並んでテクノ・クラシカで展示されます。
サムエルソンは「ロジャー・ムーア氏の『The Saint』は、60年代の私の大好きなテレビ・ドラマでした。そこで見て以来、私はP1800が欲しくてたまりませんでした。この車はこれまでで最も伝説的なボルボ車であり、スカンジナビアン・デザインの素晴らしさを伝える一例です」と述べています。
ムーア氏が所有していたパールホワイトの1800Sは、1966年11月にスウェーデンのトースランダ工場で生産されています。ムーア氏は、この有名な1800Sの最初の所有者として登録されており、ロンドンの車両登録番号である「NUV 648E」は、1967年1月20日に発行、ムーア氏はその2週間後に登録用紙に署名し車両を愛用していました。
パールホワイトの1800Sには、オリジナル「トランケイテッド」スポーク・デザインのミニライト・ホイールHella製フォグランプ、ボルボ製ウッドステアリングを装備しています。車内は「The Saint」撮影時の状態のままでダッシュボードの温度計、スタジオ撮影の際に俳優に冷風を送るための独立したインテリアファンが取り付けられています。
1800Sは「ST 1」のナンバープレートを付けて、1967年2月に撮影されたエピソード「A Double in Diamonds」でデビューを飾り、その後は1969年のシリーズ終了まで、主人公サイモン・テンプラーの愛車として使われました。
ムーア氏は、この車を1964年のジェームズ・ボンドの映画「007 ゴールド・フィンガー」でミスター・ソロを演じた俳優マーティン・ベンソンに売却し、その後も何人かの所有者の手を経て、2000年代初めにほぼオリジナルの状態でボルボ・カーズ・ヘリテージの手によりレストアされています。
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