トヨタが「“格安”アルファード」発売! 8人乗れて125万円安い「ハイブリッドX」なぜ設定? 一体何が違うのか?

受注再開したものの、人気すぎてもう買えない!?

 新たに追加されたハイブリッドXについてトヨタの販売店に聞いてみました。

「Xは大切なグレードです。アルファードではハイブリッドが人気ですが、Zの価格は600万円を超えます。かなり高額ですが、Xであれば、(価格が510万円ですから)購入しやすくなります」

 2列目がベンチシートとなり、キャプテンシートに比べて豪華さに欠けると思いますが、ユーザーの評判はどうでしょうか。

トヨタ「アルファード」の最廉価モデル「ハイブリッドX」
トヨタ「アルファード」の最廉価モデル「ハイブリッドX」

「2列目のベンチシートを希望するお客様も多いです。赤ちゃんのオムツを替える時などにベンチシートは便利です。

 また3列目を格納して大きな荷物を積む場合、2列目がベンチシートなら、1列目と2列目で5名乗車もできます。

 アルファードは室内幅がワイドなので、3人掛けでも窮屈に感じません」(トヨタ販売店スタッフ)

 このコメントにある通り、ベンチシートの2列目は、セパレートシートに比べて実用性が高いです。1/2列目をリクライニングさせて連結するフルフラットシートにアレンジした時も、2列目がベンチシートであれば、デコボコが抑えられて快適に休息できます。

 さらにアルファードXの2列目ベンチシートには、座面を持ち上げて前方へ大きくスライドさせるチップアップ機能も備わるため、3列目の格納と併用すれば、車内の中央から後方を大容量の荷室に変更できます。ベンチシートのXには、セパレートシートの上級グレードとは異なるシートアレンジが備わっているのです。

 ただし、購入については注意が必要です。

 販売店スタッフは「アルファードとヴェルファイアは、納期が著しく長引いた結果、受注を停止していました。改良したタイミングで受注を再開しましたが、待っていたお客様も多く、弊社では短期間で受注枠が埋まり再び受注の停止に至りました」とコメント。

 対策を尋ねると「予め販売店に問い合わせて、受注が再開したら、即座に教えてもらうと良いでしょう」と返答されました。

 アルファードとヴェルファイアは、改良で買い得なXや電気自動車としても使えるPHEVを加えたのですから、生産枠も増やして納期を適正化して欲しいものです。

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Writer: 渡辺陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。

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1件のコメント

  1. 2023年6月から発売されたZグレードは、一般庶民が購入検討しても高価でなかなか契約に踏み切れない人が多かったと考えられますがXグレードのように安価になりZグレードで標準装備されてた電動スライドドア等がオプション装着出来るのであれば必要な装備だけオプション選択してもZグレードほどの高価にならなくて購入できそうですがXグレード発売を待ち望んでいたお客様が殺到するのが予想され、各販売店では昨年同様受注停止や抽選販売の対応するのが明らかですね

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