駐車料金「10万円です」そんなはずじゃ!? 気づかず高額請求の「落とし穴」とは コインパーキングに潜む「誤認誘導」を見破るテクニックとは
コインパーキング高額請求の「罠」とは?
【罠その1】最大料金の設定がないことを見落とす
コインパーキングの多くは「最大料金〇〇円」という設定があるので、「そこそこの長時間駐めていても、出費はたかが知れているだろう」と思いがちです。

そうした人は、看板に「最大料金〇〇円」という表示が「書いていない」ことを見落としがちです。また急いでいたり、何も考えずにスっと駐車したときにもやってしまいがちです。
最大料金が無いということは、つまり「駐めた分だけどんどん料金が累積していく」ということです。
コインパーキングで長時間駐車するときは、看板をよく見て「最大料金の記載」を確認しましょう。
【罠その2】複雑な料金体系で理解を誤る
最大料金が設定されていても、正月や連休など「ごく一部の期間だけ最大料金が設定されない」例外ケースがあります。
そうした「最大料金の例外日」がいつなのか分かりにくく書いてある場合も散見され、まさか今日だとは思わなかった、となる場合もあります。
あえて「特別日」「特定日」などの表現を用いて、何が特別・特定の日なのかわかりづらいケースがあります。
こうした「例外の罠」などに引っかからないよう、注意書きを落ち着いてよく読み、正しく理解をしてから利用しましょう。
【罠その3】最大料金が「日をまたぐとリセット」される場合も
1泊以上の長い時間、コインパーキングに駐車するときには、最大料金が「繰り返し」に対応しているかどうか、よく確認しましょう。
最大料金が設定されているコインパーキングでは、多くが「6時間最大料金」「24時間最大料金」など、期限を切ったサービスになっています。
では、最大料金の枠を超えて駐車していた場合はどうなるのでしょうか。ここに罠があります。
たとえば「通常料金 15分 300円」「6時間最大1000円」というパーキングがあったとしましょう。
最大料金が繰り返し適用される場合は、18時間駐車しても「1000円×3」で済みます。
しかしなかには「最大料金の適用は、最初の1回だけ」というパーキングがあり、そうすると恐ろしい金額に膨れ上がる危険があります。
上の例だと、18時間駐車すれば、最初の6時間の1000円に残りの12時間分の通常課金が加わって、料金は「1万5400円」という目玉が飛び出る金額になってしまいます。
コインパーキングで1泊以上駐車するときなどは「繰り返し適用」となっているかどうか、よく確認しましょう。
【罠その4】駐車券をなくす
ゲート式で駐車料金が後払いとなっているところでは、精算時に駐車券を紛失すると、超高額な「一律〇〇円の駐車料金をお支払いいただきます」という条件が看板などに記載されているところが数多く存在します。
その料金は、最大料金の2倍以上だったり、1万円だったり一見法外な料金設定となっていますが、これは駐車場の不正利用を防止する目的があるようです。
ゲート式の後払い精算機には「駐車券紛失」といったボタンがあり、それを押すと目玉が飛び出る駐車料金が表示されます。係員をインターホンで呼び出しても「駐車券紛失ボタンを押して出てください」とけんもほろろに言われるのがオチです。駐車場管理者に罪はありません。
財布やカバン、最低でも車内のダッシュボードなど、入庫時に発行した駐車券をきちんと収納する癖をつけ、絶対になくさないようにしましょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。















