「タイヤの空気圧見たり空気入れたことないんですが、半年〜1年点検受けてれば大丈夫な感じですか?」質問に唖然! 事故る前によく見て! でも「どのタイミングで」見るのが良いの?

タイヤの空気圧が適正ではないとトラブルが発生してしまいます。一体どのようなことが起きてしまうのでしょうか。

クルマの空気圧とは?適正ではないと何が起こるの?

 クルマのタイヤの空気圧は、適正にすることで乗り心地を良くし、走行性能を発揮してくれます。

 一方で、空気圧は引きすぎても高すぎてもいけないとされ、適正ではないと様々なトラブルが発生する可能性が高まります。

 では、トラブルとは一体どのようなものなのでしょうか。

クルマの空気圧とは?適正ではないと何が起こるの?(画像はイメージ)
クルマの空気圧とは?適正ではないと何が起こるの?(画像はイメージ)

 まず空気圧が低すぎると、タイヤのショルダー部分の「偏摩耗」が起こりやすくなります。

 偏摩耗とはタイヤの寿命が短くなってしまうだけでなく、騒音や振動の原因になります。

 また、ヒートセパレーションという発熱による損傷や、自動車が水の上を滑ってハンドルやブレーキが利かなくなるハイドロプレーニングという現象が発生します。

 他にも燃費や操縦安定性が悪化してしまうので、デメリットしかありません。

 逆に空気圧が高すぎても、タイヤのセンター部分の偏摩耗が起こりやすく、空気圧が低い時と同様のデメリットがあります。

 さらに、乗り心地も悪くなり、跳ねるような感じにつながり、車内が揺れるように感じてしまうことも。

 また、タイヤが傷つきやすくなるため、衝撃や空気圧に耐えてくれている部品が擦れて露呈してしまう「コード切れ」が起こり、最悪の場合走行中に突然バーストするかもしれません。
 
 空気圧が適正ではないと、タイヤが損傷し、走行に支障が出るため、大きな事故につながりやすくなってしまいます。

 そのため、定期的にタイヤの空気圧を調べ、適正な数値にしておくことが大切です。

 それでは、タイヤの空気圧はどのように管理するのが良いのでしょうか。

 適正な空気圧は車種によって異なります。

 車両指定空気圧というものがあり、運転席のドア開口部の下や目立つところに、基準値を示したラベルが貼ってあることが多いです。

 空気圧は自分で測定器を持っていたら測ることができますが、持っていない場合は、ガソリンスタンドやタイヤ専門店で調べてもらえます。

 では、実際に空気圧をチェックする時のポイントについて都内のタイヤ専門店担当者は次のように話します。

「最低1ヶ月に1回はタイヤの空気圧をチェックすることを推奨しています。

 また、長時間運転や高速道路で運転する予定がある場合にも確認することで、大きな事故や損傷を防げる可能性が高まります。
 
 実はタイヤの空気圧は自然に抜けてしまうもので、1ヶ月に約5%ほど低下してしまうので、知らないうちに空気圧不足になっているお客さまは多いです」

 また、その他のポイントについて、前出の担当者は次のように話します。

「タイヤの空気圧を確認するときは、タイヤの温度に注意してください。

 タイヤが温まっていると膨張で空気圧が高く示されるので、できるだけ冷えている時に行うことがおすすめです」

※ ※ ※

 ガソリンスタンドで確認するときは、走行中によりタイヤが温まっていますが、膨張している分も考慮して管理してくれるようです。

 そして、空気を入れるときは、基準値から20kPaの範囲で調節したり管理したりすることで、自然と抜けてしまう分も考慮することができるそうです。

 重い荷物や大人数が乗る場合には、空気圧をやや高める人もいるようですが、高すぎるとトラブルに繋がるので、あまり入れすぎないように心がけることが大切です。

 また、タイヤの空気圧を確認するときは、それだけでなく溝が摩耗していないか、タイヤの部品の損傷や損失がないかも確認してあげることで、より安全に走行することが可能になります。

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