レクサスが斬新すぎる「異形ハンドル」市販化へ! まるで飛行機の操縦かん!? ぐるぐる回す必要なし! 新感覚の「ステアバイワイア」がスゴい!
レクサスは、円形ではない異形のハンドルを開発し、市販化を計画しています。今回、異形ハンドルの「RZ」を体験することができましたが、どのような乗り味だったのでしょうか。
“操縦かん”みたいなハンドルがスゴい!
2024年11月30日・12月1日、群馬トヨタは同社のレクサス顧客を対象とした、レクサスBEV(バッテリーEV)モデルの試乗会を榛名湖(群馬県高崎市)周辺で開催しました。
そこではさまざまなBEVを試乗することができましたが、なかでも注目されるのは、異型ハンドルを搭載したクロスオーバーSUVの「RZ」です。
クルマのハンドルは円形を基本としており、なかにはハンドル下部がフラットになった「D型」も存在しますが、どちらも基本的にハンドル自体が1周つながっていて、回すときに左右の手を交差しながら操作します。
一方で、レクサスが開発中の異型ハンドルは上部がつながっていない長方形のような形で、飛行機の操縦かんのように握ります。
これは「ステアバイワイア」という仕組みにより、ハンドルとタイヤのあいだで電気信号を介した操舵情報や路面情報のやりとりを行っており、走行状態に応じてステアリングギア比を最適化することで、車両の取り回し性に加え、ワインディングロードでの軽快かつ俊敏な操縦性や、高速域での安定性を実現させるといいます。
そしてこのステアバイワイアは、円形のハンドルのようにぐるぐる回すことなく、中立付近から左右に200度切るだけでクルマの取り回しができるという、画期的なシステムです。
今回、通常の円形ハンドルを装着したRZと異型ハンドルを装着したRZの乗り比べをおこない、ハンドル操作の違いを体験しました。
細かくハンドルを切ったり急カーブをUターンするようなシーンを想定したテストコースで、円形ハンドルのRZでは、左右の手を交差しつつ、ぐるぐるとハンドルを回しながら運転します。
ただし、これは今まで通りのハンドル操作ということもあり、特に不満に感じることはありません。
次に異型ハンドルのRZで同じコースを回ります。
運転席に座って気づいたのが、ハンドルの上部がないのでメーターが見やすく、フロントガラスからの視界も開けたように感じられました。
実際に運転してみると、ハンドルを「少し切ればいい」というこれまでにない感覚に慣れが必要ですが、慣れてしまえば、ぐるぐる回す必要がない異形ハンドルのほうがスムーズな操舵が可能なことがわかりました。
また、ステアバイワイアの異型ハンドルは、ハンドルとタイヤが物理的に繋がっていないので、路面からの振動などを受けることがないのも良い点のひとつ。
でこぼこした道でもハンドルを取られることなく、落ち着いて運転することができるのではないでしょうか。
レクサスの開発者いわく、これまでの試作車は150度の操舵量で、ハンドルを少し切っただけでも曲がりすぎてしまうことがあったといい、いろいろ試して200度が最適と判断したとのこと。
また、ハンドル上部がないことから、必然的に「10時10分」または「9時15分」の位置で握ることから、いわゆる「ヤンキー運転」(12時の位置での片手運転)ができない構造となっており、正しい姿勢で運転することが可能になるといいます。
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レクサスはステアバイワイアの異型ハンドルの市販化を計画しているといい、新感覚のハンドルの搭載車が近い将来登場することになるようです。
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