5速MT搭載! トヨタ「超スゴいAE86」登場! 「こんな出来がいいなんて」「乗りやすい」 「パンダトレノ」ボディ×画期的「1.6L“NA”エンジン」採用に驚きの声! “魔改造ハチロク”乗った人の評価は

KINTOはトヨタ「AE86 G16E Concept」に試乗できるサービスを提供しています。試乗した一般ユーザーからはさまざまな声が寄せられているようです。

試乗した人は「デキの良さ」に驚き

 新車のサブスクサービスなどを展開するKINTOは2024年10月17日から、旧車コミュニティ「Vintage Club by KINTO」の企画として「AE86 G16E Concept」を試乗できるイベントを開催しています。
 
 試乗した一般ユーザーからは、多くの反響が寄せられているといいます。

最新の画期的エンジン搭載した「パンダトレノ」爆誕!
最新の画期的エンジン搭載した「パンダトレノ」爆誕!

 AE86 G16E Conceptは、2024年7月14日に富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催されたイベント「FUJI 86/BRZ STYLE 2024」で世界初公開されました。

 ベースとなったのは、1983年5月に発売後、軽量でハンドリングに優れる手軽なスポーツカーとして「AE86(ハチロク)」という愛称で親しまれるトヨタ「スプリンタートレノ(AE86型)」です。

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)により、標準搭載の1.6リッター4気筒DOHC「4A-GE」型から、スポーツコンパクト「GRヤリス」「GRカローラ」に採用された最新ユニットをベースにした1.6リッター直列3気筒DOHC「G16E」型エンジン(自然吸気:NA仕様)に載せ替えが行われています。

 この載せ替えを行った理由として、TGRの担当者は「長く安心して乗り続けるために、軽くてコンパクトなG16EをあえてNAにすることで、車体の変更をせずに換装できる」と話します。

 また、最新エンジンの載せ替えでECUやセンサー、ワイヤーハーネスも新しくすることで故障リスクの低減につながるほか、燃費・排ガスなどの面でも環境に配慮することが可能としています。

 なおGRヤリスやGRカローラの「G16」型エンジンは通常ターボを搭載していますが、AE86 G16E ConceptではAE86らしいフィーリングのために特別にNA化され、ハイレスポンス仕様へとチューニング変更されています。

 最高出力は114馬力/7000rpm・最大トルクは160Nm/3200rpmと、4A-GE型とほぼ同等レベルを発揮。いっぽう、低速からトルクが発生する特性としており、乗りやすい味付けに変更。

 車体はAE86らしい軽量さがそのまま活かされ、重量は980kgとなっています。

 エンジン換装にあたっては、G16Eをノンターボ化するだけではエンジンルームに収まらないため、オイルパンやエンジンマウントブラケット、クラッチハウジング、フライホイールを変更。さらにG16Eに備わるバランサーシャフトは取り外されています。

 足回りはコシミズモータースポーツオリジナルのサスペンションやエンドレス製ブレーキを採用し、出力アップに合わせ操縦性能も向上させています。

 内外装はスプリンタートレノ「GTV(後期型)」グレードをレストアするとともに定番のカスタムも行われています。

 具体的にはインパルス製リップスポイラーやサイドスカート、ウェッズ「レーシングフォージ」14インチアルミホイールを装着。純正の良さを活かしつつ、当時風のカスタムが施されました。

 通称「パンダトレノ」と呼ばれるホワイトとブラックの2トーンカラーとも相まって、かつての流行を思い出させる仕上がりです。

 ボディサイドには人気漫画「頭文字(イニシャル)D」に登場したAE86を彷彿とさせる「G16Eエンジン装着車(実験用)」というデカールが施され、リアゲートのデカールも純正風の「GTV TWIN CAM G16E」とするなど、遊び心が取り入れられました。

 インテリアも同様に純正+αのカスタムとし、BRIDE製シートやNARDIステアリングを装着するなど、「定番」のカスタムで仕上げています。

 そんなAE86 G16E Conceptですが、同じくAE86型「カローラレビン」をEV化した「AE86 BEVコンセプト」の2台を試乗できるイベントを、GR Garage東京深川店(東京都江東区)を拠点として開催されています。

 試乗は全33枠の試乗枠が用意されたものの、その10倍以上の申し込みがあったようです。トヨタの担当者は反響についてこのように話します。

「特に20代と50代のお客様が多かったです。50代のお客様の中には昔AE86に乗っていたという人もおり、昔の経験を思い出したり、比較して『もうちょっとこうしたほうがいいんじゃないか』といったアドバイスを頂いたりもしました。

 また、20代のお客様は本当にクルマが好きな人が多く、AE86についてもとても詳しかったです。試乗から帰ってくると少年に戻ったような感じだったのが印象的でした」

 初公開後から注目されていた車種ということもあり、試乗後にはさまざまな感想が寄せられたといいます。

「乗られた方は一様に、『こんな出来だと思わなかった』『思ったよりも運転しやすかった』『乗りやすい』『ほかの(旧型)モデルにも(エンジン換装が)波及するのか(気になる』とおっしゃっていました」(先出のトヨタ担当者)

 登場から40年が経過したAE86ですが、最新のG16Eユニットとの相性の良さを感じる人が多かったようで、AE86らしい軽量・俊敏な特徴が残っている点を高く評価する人も多いようです。

 現時点では市販の予定などは不明ですが、AE86向けのG16E換装キットの発売なども期待されており、メーカー公式による旧車を長く乗れる意欲的な取り組みとして、ますます注目されます。

※ ※ ※

 なお、試乗イベントはすでに申し込み終了していますが、12月20日までの毎週木曜/金曜の13時から16時までの3時間限定で提供されます。

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