「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
東京の都市高速「首都高」では、自動料金支払いシステムの「ETC専用」料金所にも係員がいます。なぜまだ有人なのでしょうか。
“ETC専用”なのに係員がいる不思議……
無人のETCゲートも増えてきた昨今。しかしよく見ると、「ETC専用」の料金所にも係員がいます。
ETC全盛ともいうべき時代に、なぜまだ料金所は有人なのでしょうか。その理由について首都高に聞いてみました。
首都高(首都高速道路)は、都内の交通渋滞緩和や効率的な移動を目的として、1964年の東京オリンピックに合わせて整備されました。
周辺地域にも接続していることから、都心へのアクセスを提供する重要なインフラであり、日常的に多くの車両が利用しています。
そんな首都高をより便利にしてくれるのが、2001年から全国で本格導入が始まったETC(Electronic Toll Collection:自動料金支払いシステム)です。
ETCの導入によって私たちは、対面・現金手渡しによる通行料の支払いでは渋滞しがちだった高速の料金所をスムーズに通過することができるように。
さらには、ETCを利用したさまざまな割引の適用を受けられるようになりました。
こうしたメリットを享受できることから、ETCの利用率は年々上がっています。
車載器の取り付けや、専用カードの取得といった多少の手間が必要なのにもかかわらず、全国94.7%、首都高98.2%(2024年8月現在)までに普及しました。
ここでひとつの疑問が湧いてきます。
ETCは今や「高速道路を利用するためには欠かせない存在」であり、料金所出入口のゲートで止まることなく走り抜けることができる便利なシステムです。
ETCを利用すれば基本的に、料金所で現金を手渡しするために止まる必要はないわけです。
となれば、料金所に料金収受のための係員さんはいなくても良さそうなのに、“ETC専用”を含む料金所にも、まだ係員さんは配置されています。それはなぜなのでしょうか。
そんな素朴な疑問を、首都高の通行料金を収受する業務を行っている「首都高トールサービス東東京」にぶつけてみました。
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