クルマのヘッドライト「何時に点灯」させればいい? 「オートライト義務化」されるも過信はNG! 「秋冬の早め点灯」大事な理由とは
秋から冬にかけて日没時間が早くなり、ヘッドライトの点灯も早くなりました。「オートライト機能」は便利ですが、この機能が付いていないクルマは手動で点灯する必要があります。では、実際は何時頃に点灯すべきなのでしょうか。
早めのヘッドライト点灯が推奨されるワケ
秋から冬の時期は日没時間が早くなり、クルマのヘッドライトを点灯させる時間も前倒しになります。
2020年以降の新型車には「オートライト機能」の搭載が義務化され、周囲の明るさを検知して、クルマが自動でライトを点灯してくれるようになりましたが、それ以前の年式のクルマは手動で操作する必要があります。
ただ「オートライト機能」は実用的かつ便利ではありますが、自分のタイミングでライトを点灯させたいと思うこともあります。
では、一体何時に点灯させるべきなのでしょうか。
天気情報を提供する「ウェザーニュース」によると、日の出から日没までの日中時間が1番長いのは6月で「14時間35分」、一番短いのは12月で「9時間45分」と、4時間45分も違いがあるといいます。
一番短い「冬至」(12月21日前後)は午後4時半くらいに「日の入り」となり、早めにヘッドライトを点灯させることが大切です。
教習所の元指導員のI氏も、早めのヘッドライト点灯は自分を守るためにも重要だといいます。
「日が落ちはじめる夕暮れ時は、上空と地上の明るさの差が減ることで距離感が掴みにくくなるとされています。
これはクルマのドライバーだけでなく歩行者や自転車なども同様で、全体的に視認性が低下し、一時停止や周囲の安全確認をしない人も増えると言われています」
そういった事情もあり、視認性の向上はもちろん、ほかのクルマや人などから自車の存在を認識してもらうためにも、早めのヘッドライト点灯が推奨されています。
また、秋から冬にかけて、日没前は太陽の角度も低くなり、眩しさで前走車や歩行者、自転車などの存在も視認しにくくなることもあります。
相手に気づいてもらうためにも、やはりヘッドライトは早めに点灯した方が良さそうです。
では、どのくらいの時間に点灯するのがいいのでしょうか。
「一般的には日没の30分前程度からの点灯が好ましいといわれています。
京都府などは『ライトアップチャレンジ400』と銘打ち、午後4時には点灯を呼びかけるキャンペーンをしています。
まだ明るいと感じていても、暗くなる前に点灯した方がいいと思います」(元指導員 I氏)
また、クルマと歩行者との事故が多いとされますが、最も注意したいのが、歩行者との事故の約8割が横断歩道以外の場所で起きていることです。
クルマ側の過失というケースもありますが、横断歩道以外で車道を横断し、クルマと接触する歩行者も多いことが伺え、日没が早くなる秋は、歩行者の飛び出しによる事故の確率もグッと上がります。
「衝突被害軽減ブレーキなどもこの状況を考慮して開発されていますが、100%安全とは言い切れません。
早めのヘッドライト点灯とともに、周囲が見えにくくなる夜間ではスピードが出やすくなってしまうため、昼間より速度を落とす意識を持つことも重要です」(元指導員 I氏)
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オートライト機能は暗くなったら自動でヘッドライトを点灯してくれる便利な装備ですが、それに頼らず、手動で早めに点灯させることもできます。
日没の30分前に点灯させるのが望ましく、秋から冬にかけては午後4時くらいにライトを点けるのがいいでしょう。
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