ホンダアクセス、コンセプトカー「Re:Z」 開発デザイナーの込めた想いとは

ゆったり楽しむ『水中メガネ』を作りたかった

「Re:Z」開発の背景について、企画をまとめた同社の商品企画部デザイナーの中野達也さんに伺ってみました。

ダッシュボードの上には初代「ホンダZ」のミニカーを展示

―――やはり、「ホンダZ」をイメージしているんですよね? その狙いは。

 実は、個人的なこだわりなんです。僕は初代のホンダZが大好きで、本当は初代Zを所有したいんですよ。

 でも、古いクルマなので実際に所有するとなると修理費用がかかったりとか、つねに故障の心配をしなければならなかったりとかけっこう大変ですよね。だから、新しめのクルマでホンダZを作りたいと思いました。

―――自動車メーカーの関連会社なのに、すでに販売を終了しているクルマをベース車両としたのはなぜですか?

 どのクルマをベースにするか考え、導き出した結論がCR-Zだったというわけです。

 新車販売は終了しましたが、程度のいい中古車がたくさん流通していますよね。手に入れやすい環境だと思います。そこで、中古のCR-Zをベースに自分の好みにカスタマイズして乗るという発想です。中古の建物を自分好みに模様替えして長く住むリノベーション物件のようなイメージですね。

ベース車両に選ばれたCR-Z

―――CR-Zといえばスポーツカーですよね。でも、このクルマはそれほど走りを意識していないように感じます。どのようなイメージで製作したのでしょうか?

 僕は妻と二人暮らしです。だから二人で日常生活を送るのに困らないだけの荷物を積むスペースがあって、大きなものを買っても(後席を畳んで)持って帰れるし、レジャーにも出かけられ、そして趣味も楽しめる。

 そんなクルマとの生活をイメージしました。走りではなく、ゆったり楽しむ“水中メガネ”を作りたかったのです。

独特な形状のリヤウインドウを組み合わせた「Re:Z」

 水中メガネとは、独特のリヤウインドウ形状からついたホンダZの愛称のこと。この「Re:Z」は、車体後部が大胆に改造されていて、ホンダZをイメージした独特のリヤウインドウを組み合わせています。

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