トヨタ2030年に電動車販売550万台以上目指す
トヨタ自動車は、2020年代から2030年までの電動車普及に向けたチャレンジを公表しました。2025年頃までに販売する全車種を電動専用車もしくは電動グレード設定車としエンジン車のみの車種はゼロとなります。
2030年にはエンジンのみで走る車をゼロに
トヨタ自動車は、2030年に電動車のグローバル販売台数を550万台以上、ゼロエミッション車(排気ガスを排出しない)の電気自動車(EV)・燃料電池自動車(FCV)は合わせて100万台以上を目指すと発表しました。
EVは、2020年以降に中国から順に導入をはじめ2020年前半にはグローバルで10車種以上に拡大し、FCV・PHVは2020年代に乗用車・商用車の商品ラインナップを拡大します。
HVは、トヨタハイブリッドシステムⅡ(THSⅡ)を高性能化し、ハイパワー型や簡易型など多様なハイブリッドシステムを開発します。
トヨタは、1997年に電動車の先駆けとなる「プリウス」を市場投入し、2017年にはEVモードでの走行距離を伸ばした2代目「プリウスPHV」を発売しました。2014年には量産FCV「MIRAI」を日本で発売し、その後、米国、欧州でも発売しています。
トヨタが現在までに世界で販売した電動車は、累計1100万台を超え、2050年にグローバルでの新車平均走行時のCO2排出量を、2010年比で90%削減する「新車CO2ゼロチャレンジ」を設定し、今回の電動車普及に向けた目標は、その達成に向けた中長期施策の一つです。
電動車のコア技術の一つである全固体電池は、2020年代前半での実用化を目指して開発を進め、電動車の普及を支える社会基盤電池のリユース・リサイクルの仕組みづくりや、充電ステーション、水素ステーションの整備にも関係機関や企業と積極的に取り組んでいくとしています。
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