「正しい”右左折”」できてる!? 「あおりハンドル」やってる人多すぎ! 危険な“ローカルルール”にも惑わされない「正しい運転」とは

通称「あおりハンドル」も誤ったテクニック!

 ご当地走りとは違いますが、左折に関しても、勘違いをしているドライバーは少なくありません。

 先述したように、いったん右側に膨らんでから左折をしていくドライバーは非常に良く見かけます。これは通称「あおりハンドル」とも呼ばれています。

交差点は交通事故のリスクが極めて高い場所だけに、より慎重な運転が求められます[画像はイメージです]
交差点は交通事故のリスクが極めて高い場所だけに、より慎重な運転が求められます[画像はイメージです]

 道路交通法第34条において、左折は次のように定義されています。

「あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿って徐行しなければならない」

 したがってあおりハンドルは、明確な違反行為であることがわかります。

 こうした誤った運転をしてしまうのには、いくつかの理由が考えられます。

 ひとつには、左折時に路肩などを巻き込むのが怖いことから、無意識にしてしまうケース。

 また、曲がった後に対向車線へはみ出したくないという心理も影響しているかもしれません。

 さらには、大型トラックドライバーがやっているのをみて「運転テクニックのひとつ」だと勘違いしているケースも考えられそうです。

 周囲のクルマや自動二輪、軽車両にとって危険であるばかりでなく、特に狭い路地でもないのにあおらないと曲がれないという、自らの「下手な運転」を示しているようなものでしかありません。

 交差点の手前で確実に減速して徐行速度で交差点へ侵入し、ハンドルを大きく回せば、クルマはきちんと曲がれます。

 あおりハンドルをクセにしている人は、今すぐやめるようにしましょう。

※ ※ ※

 もちろんローカルルールがある地域を訪れた際も、右折車を優先するなどのローカルルールに従う必要はありません。

 しかし交差点で直進する際には「右折車が突っ込んでくるかもしれない」と予測しながら、より注意深く運転することは、危険回避のためにも必要なことといえるでしょう。

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