人気すぎて受注再開の目処立たず!? トヨタ「ランドクルーザー」“使いきれない性能”が逆にイイ! 一体何が魅力なのか?

トヨタの本格派オフローダー「ランドクルーザー」が人気となっています。500万円超の高額車にも関わらず、多くのバックオーダーを抱えていると言いますが、一体何が魅力なのでしょうか。

新車のランクルは数年の納車待ちが続くかも!?

 2021年にトヨタ「ランドクルーザー」(通称:ランクル300)が登場しました。
 
 世界的に人気を誇る本格オフローダーが14年ぶりにフルモデルチェンジしたとあって注文が殺到しましたが、半導体不足の影響なども重なり、今も生産が遅れ気味です。

悪路性能がスゴすぎる「ランクル300」
悪路性能がスゴすぎる「ランクル300」

 そして、ランクル300の人気に引っ張られるように、過去のモデルまで高値で売買される状況となっています。

 ランクルが多くの人を惹きつける理由とは何なのでしょうか。

 まず、現状のランクル300はオーダーがストップしており、再開の目処も立っていない状況です。

 トヨタ系販売店のセールス担当にも話を聞いてみましたが、いつ再開するかもわからないとのこと。

 最近やっと街でチラホラ見かけるようになりましたが、これは初期受注分が約2年経って納車され始めたというのが真相のようです。

 その点、2024年4月に登場したばかりの「ランドクルーザー250」(ランクル250)のほうが、まだ状況は良いそうです。

 また、40年にわたり改良を重ねながら今も生産を続ける「ランドクルーザー70」も注目株で、2023年11月に大幅改良モデルが発売されるとまたたく間にランクル300並みの高人気となっています。オーダー開始直後に予約できたと言うユーザーの話では、納車は約1年半待ちとのアナウンスだったとのことです。

 では、ランクルが納車されたオーナーからの評判はどうでしょうか。

 SNSなどで実際に納車された人の反応を見ると、満足度は高め。

「日本では性能を試す道がない」「都市部での取り扱いには神経を使う」などの意見もありましたが、そんな“試し切れない”走行性能への評価は軒並み高評価となっています。

「どんな道でも走れる安心感はさすが!」の意見が多数あり、舗装路でも十分すぎる加速性能を体感できたという意見が目立ちました。

 一方で、半導体不足の影響を受け、納車時のスマートキーは1つだけだったケースもあったほか、アルミ製ボンネットが予想以上に薄いく塗装が傷つきやすいといった指摘など、実際に購入したオーナーからは少し気になる点もいくつか散見されました。

 そんななか、新車ではランクル300の受注再開の目処が立たないこともあり、中古車が新車販売価格を超えるプレミア価格で推移しています。

 その人気ぶりに、都内中古車販売店のオーナーも驚いているといいます。

「業者専用オークションでも競り落とせないほど、高い卸値と人気になっています。競りが開始されて数秒で値段が跳ね上がるほどです。

 このプレミア価格状態は、あと数年は続くと見られています」

 そこまでの異常人気だけに「1年で8000km乗って、下取り定時額が支払額と一緒だった」なんて嘘みたいな現象も報告されています。

 つまり、ランクル300の入手は非常に困難ですが、運良く入手できれば数年乗っても損しないということになりそうです。

※ ※ ※

 トヨタが増産体制に入ったおかげで、前述の通りランクル300の初期受注分はようやく順次納車がはじまったようです。

 また復刻モデルの70系も、現状では納車1年半といわれたそうですが、これもあくまで現在の予測。

 本当にランクルが欲しい人は、今しばらく辛抱するしかなさそうです。

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