トヨタ「FT-AC」は次期RAV4? 遊び心に溢れたコンセプトカー
かつてはオフロード四駆やRVなどと呼ばれたSUVは、アメリカでピックアップ・トラックをベースにワゴンスタイルのボディを仮装、もしくは荷台部分にシェルと呼ばれるハードトップを装着したものが起源だと言われています。そんなSUVの故郷アメリカで12月1日に開幕したロサンゼルス・オートショーにおいて、トヨタが未来のSUVをイメージしたデザイン・コンセプトであるトヨタFT-ACを世界初公開しました。
TNGAを採用し様々なパワートレインに対応か?

パワートレインについては、ガソリン・エンジンを想定しています。駆動方式は4WDで、後輪左右の駆動トルクを最適に配分するトルクベクトル式4WDシステムを搭載し、デファレンシャルロック機能も備えているので、オンロード、オフロードを問わず、優れた走行性能を実現するはずです。TNGAを採用しているだけにハイブリッドやプラグイン・ハイブリッドの4WDも想定しているそうです。
遊び心たっぷりの近未来SUVコンセプトとして、かなり魅力的なFT-ACですが、トヨタによれば、「あくまでもデザイン・スタディ、アドバンスト・デザインなので、商品化の予定はありません」ということです。とはいえ、FT-ACで提案されたアイデアが、今後のトヨタ車に盛り込まれる可能性は十分にありそうです。特に次期RAV4は要チェックかもしれません。
【了】
Writer: 竹花寿実
自動車専門誌やWeb制作スタッフを経て2010年に渡独。ドイツ語を駆使して現地で最新モデルや最新技術、クルマ文化、交通政策などを取材する。2018年に帰国後は、国内をベースに欧州車を中心に各種メディアに執筆。ヨーロッパのサッカー事情にも詳しい。














