車のメーターに「光るカメ」出現! 表示の意味はナニ? 点灯したら「かなりヤバい」! 近年増えた「新たな警告灯」点灯したらどうすべきか
「黄色いカメマーク」 実は“重症”なケースも
このように“黄色いカメマーク”の出力制限表示灯は、その場の対処でバッテリーの異常を取り除けば消灯します。しかし、状況によってはクルマの不具合がある可能性もあります。
ハイブリッド車「e-POWER」シリーズや、EVの「アリア」「リーフ」「サクラ」などを展開している日産販売店のスタッフは、次のように話しています。
「以前、(e-POWER車の)ガソリンがなくなってしまって、表示が出たというケースがあります。ガソリンを使って(エンジンで)発電しているので、ガソリンがなくなると(駆動用)バッテリーのほうも尽きてしまいます。
一方で、ガソリンが入っているのに出力制限表示灯が表示される場合は、何かしらの不具合が発生している場合が高いので、販売店に見てもらったほうがよいかもしれません」
ハイブリッド車は、ガソリンがなくなってもEVモードを使って、電気だけで走るのではないかという疑問を浮かべる人は多いかもしれませんが、ガソリンが先になくなった時点で走行はできません。
「ガソリンが尽きて電気だけで走行すると、最悪の場合電気を使い切ってしまった後にバッテリーが充電できなくなってしまうおそれがあります。
実際、近くにガソリンスタンドがなくてギリギリまで走って止まってしまったというケースもありました」(先出の日産販売店スタッフ)
通常のハイブリッド車はエンジンとモーターを使って走行しますが、多くのモデルではモーターのみの走行、エンジンによる発電でモーター走行、エンジン+モーターでの走行という3パターンを自動的に切り替えています。
しかし、同じハイブリッドでも、EVとしても走行できるプラグインハイブリッド車(PHEV)よりも駆動用のバッテリー容量が少ないため、発電のためのガソリンが尽きると、バッテリーもすぐに使い切ってしまいます。これが故障をまねくのです。
そうなると、バッテリー本体の交換が必要となり、高額な費用を払わなくてはならなくなります。
ハイブリッドのバッテリー残量が残っていても、出力制限表示灯が点灯し、ガソリンがなくなりそうになっている場合は直ちに最寄りのガソリンスタンドに向かうようにしましょう。
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もし、原因が分からなかったり、対処をしても表示が消えない場合はJAF(日本自動車連盟)や自動車保険のロードサービスを呼ぶ必要があります。
また、頻繁に出力制限表示灯が表示される場合は、これら以外の不具合や故障も考えられるので、販売店や整備工場に相談するようにしましょう。
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