ホンダ「N-BOX」新たに“SUVバージョン”発売! スズキ・ダイハツ・三菱の軽SUVワゴンとの違いとは? どんな人に適してる?

スライドドアの使い勝手はタントファンクロスがいい!

 4モデルとも全高が1800mm前後のスーパーハイトワゴンで、後席側のドアはスライド式で、乗り降りがしやすいです。

 そんななか、スライドドアとしてはタントファンクロスが最も優れているといえるでしょう。

 タントファンクロスの特徴は、左側のピラー(柱)をスライドドアに内蔵した「ミラクルオープンドア」を備えることです。

 タントシリーズに採用されているものですが、助手席ドアとスライドドアをどちらも開けると、開口幅が1490mmとワイドに広がります。

タントファンクロスの「ミラクルオープンドア」
タントファンクロスの「ミラクルオープンドア」

 子育て世代のユーザーなら、タントファンクロスの助手席を予め前側に寄せて後席の足元空間を広げておくと、ベビーカーを抱えた状態で乗車できます。この後、車内で子供をチャイルドシートに座らせ、降車せずに運転席へ移動できます。

 また、後席に高齢者が座る時も、開口部がワイドなので楽に乗り降りすることが可能です。

 そのほかの車種は、一般的な固定式ピラーを使ったスライドドアを装着しています。開口幅はデリカミニが650mm、N-BOXジョイが640mm、スペーシアギアが600mmです。

 どのモデルも、後席を前側にスライドさせたり、後席を前に倒して格納すると、広い荷室に変更できます。そのうえで各車を比べると、後席のアレンジに違いがあります。

 N-BOXジョイ、スペーシアギア、デリカミニは、後席の背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、広い荷室に変更できますが、タントファンクロスは違い、後席の背もたれは、単純に前側へ倒れるだけ。

 この状態で荷室後端のデッキボードを高い位置にセットすると、平らな荷室になりますが、荷室高(荷室の床から天井までの高さ)は120mmほど不足します。荷室の使い勝手や容量を重視するなら、後席を格納した時の広さを確認しましょう。

 荷室で最も注目される車種はN-BOXジョイです。後席の背もたれを倒すと座面も連動して下がり、広い荷室が出現。

 この機能はN-BOXの標準ボディやカスタムと共通ですが、N-BOXジョイならではのポイントもあります。それは後席を格納して荷物を積むのではなく、小部屋として使った時の居心地の良さを追求したことです。

 そこで荷室もシートと同じチェック柄としました。一般的なモノトーンは用意されていません。

 そして荷室の後部を標準ボディやカスタムに比べて80mm持ち上げ、荷室床面を平らに近づけました。床下の一部にはプレートも入れて、座った時に硬さを感じないよう配慮されています。荷室の床は耐久性も高く、自転車なども積めますが、最も優先したのは小部屋としての居住性です。

 スペーシアギアとデリカミニの荷室は、汚れを落としやすいブラックの樹脂で造り込まれています。一般的なSUVタイプの荷室です。

 路面からリアゲート開口下端部までの高さは、スペーシアギアが最も低く510mm。N-BOXジョイは、標準装着ボディやカスタムに比べて床を80mm持ち上げながら550mmに抑えました。

 タントファンクロスは580mmで、デリカミニは2WDが590mm、4WDは620mmと高いです。

 スペーシアギアは荷室の床が低いので、自転車を積む時に前輪を大きく持ち上げる必要がなく、積載性に優れています。

 収納設備はスペーシアギアが豊富です。助手席の前側には、上からコンビニ弁当も置ける大型トレイ、ボックスティッシュも収まる引き出し式の収納設備とカップホルダー、最下段にはグローブボックスも備わります。助手席の下にも収納設備を設置しました。

 N-BOXジョイは、荷室の後端を80mm持ち上げたので、その下側の空間をアンダーボックスとして活用しています。デリカミニやタントファンクロスも収納設備は十分備えています。

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