3000万円超えで日産「ケンメリGT-R」復活!? 280馬力誇る“RB26”搭載! 平成版ケンメリなぜ誕生? 中身も超名車なRocky Auto仕様とは
何不自由なく乗れて速いR32ベースの「ケンメリGT-R」のこだわりは?
さらに、製作経緯について、前出の担当者は次のように話しています。
「当店では元々ケンメリをベースにした車両を35年前から手がけていました。
その一環としてケンメリにマルチリンク式サスペンションを搭載しようとしたときに、2年という長い期間と非常に大きな労力がかかりました。
ただその労力を掛けただけあり、路面をキッチリと捉えるようになり、雨が降っているときに時速100km以上を出しても問題なく走れるようになっています。
ですが、他にもやることがあったとはいえ1台作るのに2年間かかり、さらに莫大な費用もかかってしまいました。
そこでケンメリを現代仕様に改造していくよりも、R32型スカイラインをベースにすればマルチリンク式サスペンションもエアコンも最初から搭載されているため、費用を安く抑えられると考えました」

R32がベースのケンメリについてのこだわりポイントをたずねました。
「この車両のこだわりは、旧車の見た目でありながら東京都内でも日常使いでき、さらに東京から大阪までのロングランにも対応できるという点です。
また、国内の保険会社は『Rocky Auto』のことをカーディーラーとして見ていて、そのため満額の車両保険に入ることができます。
その理由として、事故が起きても自社でアフターパーツを用意しており修理できるため、ただの販売店とは少し違い車両保険に入ることが可能です。
メカニカルな部分はすべてR32であるため一般の整備工場でも事故修理や車検、アフターメンテナンスが受けられます。
R32用の豊富なアフターパーツが使えるため部品不足で悩む必要もありません」
※ ※ ※
平成5年登録の不思議なケンメリGT-Rの正体は、レストア作業の効率化を考えるなかで生み出された車両だったようです。
Rocky Autoによると、近年はR32の中古車両や部品価格も高騰しており、今回のケンメリGT-Rの値段はGT-Rベースだと3000万円、2WDのGTSベースでも2000万円ほどになるとのことです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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