3000万円超えで日産「ケンメリGT-R」復活!? 280馬力誇る“RB26”搭載! 平成版ケンメリなぜ誕生? 中身も超名車なRocky Auto仕様とは
「ケンとメリーのスカイライン」のコマーシャルで大ヒットしたことから「ケンメリ」の愛称で呼ばれるようになった4代目「スカイライン」が登場したのは昭和47年(1972年)のこと。それから時が経ち、現代に新たなケンメリが登場しているようです。
平成5年登録の日産 スカイライン「ケンメリ」!? その中身は…
生産台数の少なさから、ただでさえ中古車市場では珍しい「ケンメリ」こと日産「4代目スカイライン/2代目スカイラインGT-R」。
現在、平成5年登録の「ケンメリGT-R」が販売されて注目を集めています。
「ケンとメリーのスカイライン」のコマーシャルで大ヒットしたことから「ケンメリ」の愛称で呼ばれるようになった4代目「スカイライン」が登場したのは昭和47年(1972年)のこと。
その翌年1973年には2代目となる「スカイラインGT-R」が登場。GT-Rは排出ガス規制の強化の影響により、わずか200台弱で生産打ち切りとなってしまった幻の名車とも呼ばれる希少な存在です。
そんななか、「平成5年登録のケンメリGT-R」が中古車市場に登場しています。いったいどのような個体なのでしょうか。
平成5年登録の不思議な「ケンメリGT-R」の正体は、愛知県岡崎市に拠点を構える旧車総合ディーラー「Rocky Auto」が製作した、3代目スカイラインGT-R(BNR32型/以下R32)のシャシにケンメリのボディを装着した車両です。
ベース車両となったR32は、8代目スカイラインに設定されたもので、ケンメリGT-R以来16年ぶりに「GT-R」の称号が与えられたもので、平成元年~平成6年(1989年〜1994年)まで生産されました。
エンジンは当時のツーリングカーレースのグループA規格に最適化された排気量2.6リッターで280psを発揮する直列6気筒ツインターボエンジン「RB26DETT」を搭載し、その大出力を路面に伝えるために新開発のマルチリンク式サスペンションを採用。
電子制御式4WDシステム「アテーサE-TS」や、回頭性を高めるための四輪操舵システム「スーパーハイキャス」などの新機構なども装備され、R32型GT-Rはその魅力的なスペックと外観により、今なお衰えない人気を誇っています。
外寸の異なるR32がベースでありながら、「Rocky Auto」が製作したケンメリの外観はオリジナルと見分けがつかないほどの精巧です。
しかし、なぜ「Rocky Auto」ではオリジナルを復元できる高いレストア技術を持っていながら、R32をベースとしたケンメリを製作したのでしょうか。
Rocky Autoに車両の詳細をたずねたところ、以下のように話しています。
「このR32をベースにしたケンメリGT-Rは、オリジナルのボディをスキャンし、同寸に近い状態のフレームを装着した車両となっています。
デフォルトの状態ではエンジン等の内部には手を加えておりませんが、変更を希望されるオーダーがあった場合は、それに沿って変更していきます」
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