日産“新型”「R36型GT-R」どうなる? EV化&ド迫力ボディに大進化!? 現行モデルまもなく生産“終了”も「次期型の開発」は継続
新型「“R36”GT-R」はどんなクルマになるのか
2023年10月に開催された第1回「ジャパンモビリティショー 2023(JMS2023)」で日産は「ハイパーフォース」と名付けた1台のBEV(バッテリーEV:電気自動車)コンセプトカーを初披露しました。
同ショーで披露されたBEVコンセプトカーシリーズ最後の1台であり、その姿は次期“R36”GT-R(新型GT-R)を想起させる斬新なものでした。
日産は「R35 GT-R 2024年モデル」の発表と生産終了のアナウンスに際し、次期型の研究開発を行うことを明言しています。
そんな流れをみる限り、新型GT-RがBEVとなる可能性は十分にあります。
既に市販化されている日産のBEV「アリア e-4ORCE」は、4輪ブレーキと前後2モーターを統合電子制御する4WDシステムを搭載し、その実力はGT-Rに匹敵するレベルとも評価されています。
かと言って、日産を代表するスーパースポーツカーの次期型が、既存の「e-4ORCE」に少し手を加えて搭載するといったお手軽な手法を取るとは思えません。
思い起こせばR35 GT-Rの4WDシステムはトランスアクスル方式を採用し、後輪側に配置したクラッチ・トランスミッションなどのユニットから、わざわざ前輪へドライブシャフトを戻すという「行って来い」的構造で世界中を驚かせていました。
新型GT-Rでも、世界があっと驚くような新しい仕掛けがあることに期待してしまいます。
デザインのヒントは、JMS2023で登場したハイパーフォースにありそうです。
GT-Rのご先祖である歴代の日産「“スカイライン” GT-R」は、一部の例外を除けば、2ドアクーペのしっかりとした箱型ボディと丸形4灯テールライトをアイデンティティとしています。
スカイラインから独立して誕生した現行のR35 GT-R、そしてハイパーフォースにもそうしたアイコンはしっかりと継承されていることから、まだ見ぬ新型GT-Rでもしっかり継承されるでしょう。
またSNSなどには、世界のCGアーティストたちが思い思いに予想するレンダリング(イメージCG)が公開されていて、新型GT-Rを予想するのに大きなヒントとなりそうです。
なかでも、2022年にAvante Design社とデザインディレクターのRoman Miah氏が共同で制作した新型GT-Rのレンダリングは、あたらしさのなかに歴代スカイライン GT-Rをオマージュしたデザインを取り込んだスタイリングで注目を集めました。
しかも単なるCGに留まらず、現行R35 GT-Rをベースにしたコンプリートカー、その名も「R36 GT-R」として市販する動きまであるというから驚きます。
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ハイパーフォースは、高強度カーボンボディに全固体電池と高出力なモーター、そして進化版e-4ORCEを組み合わせ、最高出力1000kWを発揮する超強烈なパフォーマンスを誇るといいます。
確かにそれはそれで、GT-Rらしい「物凄いクルマ」となりそうです。
ただ筆者(自動車ライター 佐藤 亨)としては、GT-Rがエンジンを搭載せずBEVになってしまうのは寂しい気もしています。
上記の新技術のなかでも、特に全固体電池に関しては技術が確立されたものではなく、市販車へ実装するまでにはまだ数年単位で開発期間がかかるでしょう。
そのつなぎとして、高出力なエンジンを基軸としたハイブリッド車の新型GT-Rが登場する可能性についても、密かに期待したいと思います。
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