全長4m級! マツダの「めちゃ小さい高級車」がスゴい! クラス超え「上質インテリア」に豪華シートの「5ドアモデル」! 「小型車レベル」を超えた「ベリーサ」とは
コンパクトカーに豪華な内装を仕立てた「小さな高級車」は今でこそ一般的ですが、マツダは20年前にクラス超えの質感を持つコンパクトカーを販売していました。
未だにファンが多い「ベリーサ」 コダワリがすごかった
コンパクトボディに上質な仕立ての内外装をあしらった「小さな高級車」ともいうべきモデルが今でこそ一般的です。
しかし、そうしたモデルが一般的でなかった2000年代中頃に、すでにマツダは「小さな高級車」なコンパクトカーを販売していたのです。それが「ベリーサ」です。
ベリーサは2004年6月に発表された5ドアハッチバックです。
ベースは2代目「デミオ」で、ボディサイズは全長3975mm×全幅1695mm×全高1530mm、ホイールベースは2490mmと、街なかでも取り回しやすいコンパクトなサイズでした。
パワートレインはシンプルな1.5リッターガソリンエンジン+4速ATのみで、駆動方式はFFのほかに、悪路での緊急脱出用駆動用モーターを後輪に組み合わせる「e-4WD」をラインナップします。
車名のベリーサ(verisa)の由来は、イタリア語で「真実」を意味する「verita」と、英語で「満足」を意味する「satisfaction」を合わせた造語。「真の充足」という意味を持たせたもので、上質さやこだわりを持つ人をターゲットにしたといいます。
その車名の通り、内外装の質感の高さはベリーサの最大の特徴でした。
エクステリアは伸びやかなラウンドシェイプをベースに、シンプルでスマートなフロント・リアデザイン、さりげなくメッキをあしらったドアハンドル、ブラックアウト化したAピラーなど、エントリークラスサイズながらクラスを超えた落ち着いた雰囲気を演出。
そして、インテリアは広い室内空間に、直線と曲線を組み合わせた端正なデザインのインパネを採用するなど、エクステリア同様に高級感を表現。
パッケージオプションでは、ハーフレザーシート・ドアトリムやウッド調パネルを装備するものを用意するなど、まさしく「高級車」らしい雰囲気となっていました。
さらに、上質な雰囲気はこうした表面的なところだけにとどまりませんでした。
シート骨格にはミディアムセダン「アテンザ」と同様の大ぶりなものを採用。加えて、肉厚化したフロアパネル構造やウインドウガラスを採用することで、静粛性の向上も図っていたのです。
そんなベリーサですが、2015年末の販売終了まで複数回にわたって改良を実施。改良ではほとんど毎回にわたり内装の仕立てにも手が加えられていました。
内装色では2005年6月ではベージュが追加。2006年ではブラック&ブラウンが、2010年ではさらにコーラルブラウンおよびブラック&サンドが追加され、当時のコンパクトカーではまだ珍しかったシックなカラーを数多く用意。
さらに、内装にこだわった特別仕様車もラインナップ。2005年12月発売の「ブラウン コレクション」では、ダークブラウンのハーフレザーシートを装備しています。
2011年11月発売の「クラッシー スタイル」では、サンドベージュの専用インテリアをあしらうなど、豪華な仕様としたモデルもありました。
モデル末期の2015年4月には「ノーブル・クチュール」が登場。エンボス加工やステッチを施した専用ワインレッドレザーシート、レッド合皮のドアトリム、ステッチ入り本革ステアリングなどを装備。シリーズ史上もっとも豪華なモデルとなっていました。
やや高めの価格設定ではありましたが、一般的なコンパクトカーでは満足できない上質さへのこだわりを持つユーザーに支持され、ベリーサは11年間もの間ラインナップされ続けました。
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今でこそ、日産「ノートオーラ」やレクサス「LBX」、ホンダ「フィット LUXE」など、上質さをアピールしたコンパクトモデルが多くラインナップされていますが、マツダでは20年以上前に実現。
現在のマツダのクルマづくりにも通じる、強いこだわりを持ったモデルとなっていました。
なお、登場から20年を迎えた8月3日には、マツダ広島本社(広島県府中町)の「マツダミュージアム」で特別展示イベントが開催され、今でも多くのファンを持っていることがわかります。
いかんせんエンジンが二代目デミオと共通なので古すぎた。、スカイアクティブ技術が出ていたのに換装も無し。