86万円で4人乗り! 全長3.4mの“日本でいちばん安い乗用車”がスゴい! ダイハツ「ミライース」“素のグレード”ってどんなモデル?
現在ラインナップされる乗用車のうち、最も安いのはダイハツ「ミライース」です。そのなかでもエントリーグレードと最上級グレードでは、どのような違いがあるのでしょうか。
余裕で100万円切り! いちばん安い乗用車とは?
現在、乗用車で“最も安く”購入できるモデルは、軽自動車のダイハツ「ミライース」で、86万200円からという価格で販売されています。
ミライースが発売された2011年は環境意識や低価格志向が高まっており、時代に配慮した環境に良く気軽に乗れる「第3のエコカー」をコンセプトに開発されました。
現行モデルは2017年に登場した2代目。エクステリアはクセのない親しみやすいデザインで、丸みがあり立体的なボディとし、足元には13インチスチールホイールを装備するほか、マニュアルレベリング機能とオートライト付きのマルチリフレクターハロゲンヘッドランプが採用されています。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1500mm-1510mmというコンパクトなサイズでありながら、室内は広く確保。
フロントシートのヒップポイントを下げることによって頭上空間にゆとりを設けているほか、リアシートの乗員もひざ前に余裕があり、圧迫感のない空間になっています。
使い勝手の良さもミライースの特徴のひとつ。樹脂バックドアを採用することで軽くしたり、手が届きやすいようハンドルを設定したりと、小柄な人でもバックドアが開け閉めしやすいような工夫を施しました。
また、スイッチ式バックドアオープナーをダイハツは軽自動車で初めて採用しており、バックドアの快適な使い心地にこだわっています。
ミライースは収納スペースも充実しており、インパネロングアッパートレイやドアポケット、ショッピングフック、グローブボックスなどを採用。実用性も備えました。
エンジンは、最高出力は49ps、最大トルクは5.8kgf・mの660cc水冷直列3気筒エンジンを搭載。
軽量化などで進化したイーステクノロジーを採用し、気持ちの良い加速を実現しながら、燃費(WTLCモード)は、2WDが25.0km/L、4WDが23.2km/Lと優れた燃費を両立しています。
そんなミライースのなかで最も安いのがエントリーグレードの「B」。“素のモデル”といえる同グレードでは、2WDが86万200円、4WDが99万2200円と、100万円を切る価格設定となっています。
それに対して、一番高いのは、最上級グレードの「G “SA III”」で、2WDが123万2000円、4WDが136万4000円です。
そんなBとG “SA III”を比べてみると、数々の違いがあることがわかります。
まずエクステリアは、Bのヘッドランプはハロゲンであるのに対し、G “SA III”はLEDヘッドランプが採用されています。
ドアミラーはBでは可倒式の黒色ドアミラーですが、G “SA III”ではオート格納式でキーフリー連動、ボディ同色のドアミラーとなります。
インテリアは、Bがモノトーンのシンプルなインパネなのに対し、G “SA III”はツートーンインパネで華やかな内装を実現。
デジタルメーターは自発光式である点はどちらも同じですが、Bはアンバーイルミネーションメーター、G “SA III”はメッキベゼル付きのブルーイルミネーションメーターで、TFTマルチインフォメーションディスプレイとなっています。
エアコンの操作部分に関して、Bはダイヤル式のマニュアルエアコンですが、G “SA III”はプッシュ式のオートエアコンで楽に操作することが可能です。
またG “SA III”は、体格に合った姿勢に調整できる運転席シートリフターやチルトステアリングを標準装備しています。
ちなみに、G “SA III”のみリアドアとバックドアウインドウがスモークドガラスとなっており、車内温度の上昇を抑えるほか、インナードアハンドルやシフトレバーボタン、エアコンレジスターノブにメッキ加飾が施されるなど、最上級グレードならではの豪華なアイテムが備わります。
ボディカラーは、Bでは「スカイブルーメタリック」「ブライトシルバーメタリック」「ホワイト」のシンプルな3色が設定されるのですが、G “SA III”は「ファイアークォーツレッドメタリック」や「レモンスカッシュクリスタルメタリック」「スプラッシュブルーメタリック」といった華やかなカラーを含む8色をラインナップします。
※ ※ ※
一番安い乗用車であるミライースは、エントリーグレードと最上級グレードでは装備がかなり異なることがわかります。
エントリーグレードは必要最低限の機能が揃っている一方で、最上級グレードは至れり尽くせりの装備内容となっており、ミライースを購入するのなら、予算と機能をしっかり吟味して選びましょう。
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