なぜ「ペットボトル」で「車」が「燃える」!? ちょっとした“油断”で大事件に! 炎天下の放置は「超危険」な理由とは
2024年7月、ペットボトルが原因とみられる「車両火災」が発生しました。どのようなメカニズムで起きたのでしょうか。
太陽光とペットボトルが思わぬ「火災の原因」に!?
猛暑が続くなか、こまめな水分補給のためにはミネラルウォーターやスポーツドリンクなどが大いに役立ちます。
しかしそんなドリンクのペットボトルが原因となって、大きな損害をあたえてしまうこともあります。
小学校の実験で、太陽光を虫メガネで集めて黒い紙を燃やすというような実験をしたことがあるかと思います。
虫メガネは中央に厚みがある凸レンズとなっているため、光がレンズを通過した際に折れ曲がり、1点に光を集めることができます。
このような凸レンズの効果が予期せず発生してしまうモノとして、水のペットボトルが挙げられます。
たとえば庭先に置いた水の入ったペットボトルに太陽光があたったことで、近くの可燃物が燃えたというような、いわゆる「収れん火災」も季節を問わず起きています。
なかでももっとも発生しやすいのは1月だといわれています。
冬場は太陽の位置が低く、部屋の奥まで太陽光が入り込むということと、空気が乾燥していることなどが原因とみられています。
またこのような現象によって車両火災にもつながることもあるといい、直近では2024年7月25日、静岡県で「収れん火災」が原因と想定される火災も発生しています(出火原因は調査中)。
この火災では乗用車が全焼し、近くに止めてあったトラックの一部が焼けています。
報道によると、クルマのトランクに4リットルのペットボトル4本を置き、あえて熱がこもらないようにトランクリッドを開けたままにしておいたところ、直射日光がボトルに当たり火災が発生したといわれています。
やや特殊な状況ではあったものの、キャンプなどでクルマにペットボトルを積載していた際にも起こりうる可能性もあるので、注意したい事象だと思います。
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