最近急増中!? 謎の「ETCサポート」という料金所レーンの正体は 「青と白の見慣れない看板」間違えて入ったらどうなる?

ETCサポートレーンが増えている背景は

 ETCサポートレーンは、2020年頃から導入が開始され、全国で増えています。

かつては「ETC/一般」という標記が一般的だったが…
かつては「ETC/一般」という標記が一般的だったが…

 NEXCO西日本では2024年春に、23箇所の料金所がETC専用料金所に変更され、NEXCO東日本や首都高速道路でもETC専用の料金所が増えました。

 各高速道路会社がETC専用料金所を増やしているのには、国土交通省が発表したロードマップが背景にあります。

 国土交通省は、2020年に『「持続可能な国土幹線道路システムの構築に向けた取り組み」中間とりまとめ』のなかで、ETC専用化に向けたロードマップを策定しました。

 ETC専用レーンの導入の目的としては、ETCを導入することでさまざまな料金体系への対応と混雑緩和、管理コストの削減、人員確保が困難ななかでの料金所機能の維持などがあります。

 当時の背景として、コロナ禍による料金支払い時の感染症リスクの軽減も要因となっているようです。

 ロードマップでは、首都高速をはじめ、NEXCO中日本・東日本・西日本など全国の高速道路において、2030年までに全線ETC専用化が計画されています。

 2024年5月現在、NEXCO中日本管内では95.8%がETC利用者となっており、ETC専用化をしてもそれほど困る人がいないのも、導入が急速に進められる要因です。

 さらにETC車載器購入助成や、クレジットカードを持っていない人もETCを利用できる「ETCパーソナルカード」のテポジットの下限の見直しにより、ETC利用者の拡大を推進しています。

 このため、ETC車載器がない、またはETCカードを持っていないという方はすでに少数となりました。

 さらに、ETCの利用は深夜割引や平日朝夕割引などの特典も受けられるメリットがあります。

 国や各高速道路会社が進めているETC専用レーンの拡大は、私たち利用者にとってもお得になる施策といえるでしょう。

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