レクサス最小「小さな高級車」登場! 全長4.2m以下の小型ボディに「プレミアム内装」採用! 新型「LBX」何がスゴい?

「小さな高級車」はトレンドになる?

 ここからはプロの意見を聞いてみたいと思います。軽自動車からベントレーやロールスロイスといった超高級車を扱ってきた自動車販売店のO氏も、LBXの走りの質感の高さに感動したと言います。

「LBXを実際に運転してみましたが、ヤリスクロスと同じハイブリッドを採用したとは思えないほど、エンジンの振動を感じませんでした。

 それにインテリアの質感の高さは間違いなくレクサスの上級モデルと同等のクオリティです。

 また少し下げられた着座位置で(ヤリスクロスより15mmダウン)、全体のバランスがより適正に配置された印象を受けました」

レクサス新型「LBX」
レクサス新型「LBX」

 今までも小さな高級車をコンセプトとしたクルマは登場しており、国産車よりも輸入車にはそういったモデルが多く存在していました。

「古くはオールドミニを高級車に仕立てた『バンデンプラプリンセス』やルノー『5(サンク)バカラ』など、コンパクトカーに高級な内装を組み合わせる手法のモデルは、特に欧州車でよく見られました。

 今でもほかのブランドとのコラボした特別仕様車的なモデルは見かけます。

 ただLBXの新しいところは、これを限定車ではなく、単独車種としてラインナップに加えているところでしょう」(自動車販売店 O氏)

 世界中の自動車メーカーは、常に数年から十数年先を見越してクルマを開発していると聞きますが、LBXが登場したことにより、今後は小さな高級車(またはさらに高級なグレード)がトレンドとなっていくのでしょうか。

「間違いなく高級コンパクト路線は、日本でも流行ると思います。

 というのも、クルマに憧れた世代(30代~60代)が徐々に高齢化し、そうすると反射神経や車両感覚も鈍ってきます。

 そこで、運転しやすくて、ダウンサイジングをしても納得できるクルマが欲しくなるわけです。

 大型車から乗り換えても満足できる小さな高級車の需要がますます高まっていくと思います」自動車販売店 O氏)

※ ※ ※

 ミニバンやトールワゴンのように実用性なモデルが人気となっていますが、クルマに実用性以外の「特別な何か」を求める層は一定数います。

 そんな人の所有欲を満たす小さな高級車は、人気ジャンルのひとつになるのかもしれません。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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