マツダの「すごい“クーペ”SUV」 斬新スタイリッシュデザイン採用!? 「欲しかった…」声も 次期モデルは? 「中国・CX-4」とは
マツダには「CX-4」というモデルもありましたが、どのようなモデルだったのでしょうか。
マツダ初の中国専売車種「CX-4」 その歴史をひもとく
マツダのSUVシリーズ「CX」。現在グローバルでは「CX-3」「CX-30」「CX-5」「CX-50」「CX-60」「CX-70」「CX-90」が販売されています。
また過去には「CX-7」や「CX-8」、「CX-9」が販売されていた他、まもなく「CX-80」の登場が控えています。
そうしたなかで、「CX-4」というモデルもありましたが、どのようなモデルだったのでしょうか。
マツダが2023年にその製造・販売を終えたのが中国専売車種「CX-4」ですが、その評判はどうだったのでしょうか。
マツダのSUV「CXシリーズ」は2006年に登場した「CX-7」よりスタートしました。
その後、これまでに「CX-3」「CX-5」「CX-8」「CX-9」「CX-30」「CX-50」「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」など、それぞれの市場のニーズに合わせて多様なラインナップが用意されています。
その「CXシリーズ」の中でも、比較的異端な存在が「CX-4」です。
CX-4は2016年、その時の北京モーターショーで中国専売車種として発表されました。
当時のCXシリーズ最新車種であった「CX-3」と、日本で大きな人気を誇る「CX-5」の中間を埋めるサイズ感でしたが、その低くてスポーティなシルエットはこれまでのどのマツダ製SUVにはない印象で、日本でも大きな話題を呼びました。
パワートレインはPE-VPS型2.0リッター直列4気筒「SKYACTIV-G 2.0」エンジンと、PY-VPS型2.5リッター直列4気筒「SKYACTIV-G 2.5」エンジンの2種類です。
ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」搭載モデルは中国におけるディーゼルの品質が悪いために設定されていませんでした。
これは今日でも同じで、現在中国で販売されているマツダ車はすべてガソリンエンジンを搭載しています。
2.0リッターモデルは前輪駆動のみで6速MTと6速ATの2種類を用意、2.5リッターモデルは四輪駆動で6速ATという組み合わせでした。
CX-4のボディサイズは全長4633 mm x 全幅1840 mm x 全高1530 mm、ホイールベース2700 mmとなります。
参考までに、ベースとする初代CX-5の全高が1705 mm、そしてマツダ6ワゴンが1480 mmとなるので、特にルーフの低さが際立っていると言えるでしょう。
デザインはCX-5やCX-3といったマツダ「第6世代」商品群より採用された初代「魂動デザイン」を採用。中国では「赤色」が縁起の良い色とされていることもあって人気に火がつきました。
CX-4は2016年7月に発売され、初月で5232台を売り上げました。その後も安定して毎月5000-7000台を販売、発売後1年間の販売台数は約7万台を記録しました。
ですが、登場から約4年半が経過した2021年初頭ごろより販売が低迷し始め、月間販売台数は1000~2000台となりました。
2020年には1度マイナーチェンジを施し、顔つきは2代目CX-5などに近い新しいものとなりました。
その一方でパワートレインに関しては変更なく、純ガソリンのみというマツダらしいラインナップが中国では徐々に支持を失っていきます。
マツダはつい最近まで、第一汽車との「一汽マツダ」と、長安汽車との「長安マツダ」の2つの合弁会社を有していました。
ですが、2021年8月に現地合弁を整理、第一汽車が長安汽車への出資を発表したことにより、事実上、中国での合弁会社は長安マツダへ一本化されました。
これを受けて長安マツダは「(新)長安マツダ」へ、これまでの一汽マツダは日本のマツダと(新)長安マツダが出資する新しいマツダ関連企業へと改編されることになりました。
CX-4は一汽マツダの担当車種となり、一汽マツダが解消されるまでアテンザとともに吉林省長春市にある第一汽車の工場で生産されていました。
ですが、先述の事業統合に際し、一汽マツダは2023年7月に完全解消、CX-4とアテンザは長安マツダに引き継がれることなく生産を終了。
なお日本のユーザーからは発売当時「CX-4欲しい」という声も出ており、そのスタイルやデザインなどが注目されていました。
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