札幌駅まで「地下バイパストンネル」で信号ゼロ直結へ!? 大渋滞の「創成川通」が大変化!「札樽道からたった数分」巨大プロジェクトが進行中
札幌市中心部で、高速道路と札幌駅をつなぐ大規模な道路プロジェクトが動き出しています。完成すればどう便利になるのでしょうか。
高速道路が遠すぎる札幌駅
札幌市中心部で、大規模な道路プロジェクトが動き出しています。
いったいどのようなルートで、完成すればどう便利になるのでしょうか。
その計画は国道5号に地下トンネルバイパスを通す「創成川通」事業です。
JR札幌駅は、北海道最大のターミナル駅であり、将来的には北海道新幹線が延伸し、東京と直結することとなります。
ますます重要度が高くなる札幌駅ですが、「近くに高速道路がない」という致命的な弱点があります。
実際、いま札幌駅まで高速道路で行くとすれば、札樽道で札幌北ICまで行き、そこから国道5号(創成川通)を約3.6kmにわたってまっすぐ南下することになります。
そのルートはすでに渋滞が激しく、朝夕ラッシュ時だけでなく、日中も各交差点ごとに混雑が見られます。特に冬季は雪の影響もあり、空いていれば8分で通り抜けられるのを、酷いときは44分もかかるなど「時間が読めない道路」という悩みを抱えています。
その交通集中は、碁盤の目になっている札幌市内において、並行する南北道路である西5丁目通、東1丁目通、東2丁目通、東3丁目通、東8丁目通、東15丁目通などへも影響が起きています。中長距離移動の交通と、生活交通が混在してどちらも不便になっている状況です。
それを解消するため、創成川通に札樽道~札幌駅を直結する地下バイパスを通し、通過交通をまるごとそちらへ移行させるのが、この新しい事業です。
もともと札幌駅の南側では、大通から月寒通(南5条)までを突っ切る地下バイパスが、2009年に完成しています。今回は、そのトンネルへ、札幌北ICから繋げてしまおうという壮大な計画になっています。
完成すれば、札幌北ICと札幌駅がほぼノンストップで結ばれます。これまでチマチマと信号に引っかかっていた駅アクセスが、飛躍的にスムーズになります。
出入口は以下の2エリア計4か所ずつ。
【南行き】札幌北IC南(入口)・直結ランプ(入口)、駅北口(出口)・駅南口(入口)
【北行き】駅南口(出口)・駅北口(入口)、北24条通(出口)、札幌北IC北(出口)
事業化したのは2021年で、はや3年が経過しました。現在はまだ、詳細設計の準備段階として、測量や土質調査をおこなっている段階です。
北海道新幹線の札幌延伸は「2030年度末めど」で進められています。ますます進化するターミナル駅への直結高規格アクセスが誕生するのはいつになるのか、今後の動向に注目です。
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