高さわずか150cm!? 港区の再開発で消滅寸前「天井低すぎトンネル」最後の姿とは 首曲げないと歩けない!?「タクシー殺しのガード」は今どうなっているのか
東京都港区高輪に、天井があまりにも低すぎることで有名な、JRのガード下トンネルがありました。現在、再開発で大きく様変わりしています。現在はどうなっているのでしょうか。また、将来どうなるのでしょうか。
タクシーの表示灯がぶつかるほど低い!?
東京都港区高輪にある、JRをくぐる名物の「天井が低すぎるガード」が、再開発で大きく様変わりしています。
あまりにも低すぎることで有名でしたが、現在はどうなっているのでしょうか。
このガードは、正式名称を「高輪橋架道橋下区道」と言います。
JR山手線・京浜東北線やJR東海道線、さらに留置線(車両基地)をくぐっていくため、長さは300m近くありましたが、天井高さは最も低い部分で150cmほどしかありませんでした。
徒歩だと、成人男性は首をかがめて通行する風景も当たり前で「首曲がりトンネル」という異名もありました。また、自動車も天井をこすりそうなギリギリで通過していき、タクシーは屋根の表示灯が天井に当たって壊れてしまうこともあって「提灯(あんどん)殺しのガード」とも呼ばれていました。
この名物ガードが、高輪地区の再開発にともない、見納めになりつつあります。
高輪地区の再開発は、ここにあった広大な留置線を廃止し、巨大な複合高層ビルを建てる計画。地面を掘り返していく工事になり、どうしてもこのガードは地中から姿を消すことになります。
そこで都は、どうせ撤去するならと、まともに走行できなかったこのガードを、「幅員7mの2車線、高さ4.7m」を確保した、「きちんとした地下道路」として再整備することとなったのです。
この地下道路「第二東西連絡道路」が開通すれば、長らく分断状態だった高輪エリアと芝浦エリアが直結され、田町や北品川まで大きく迂回する必要が無くなり、地域利用者からは期待の声が上がっています。
「南側に並行して作られた仮のトンネル」は新しく掘ったのではなく水路だったところです。写真を見ると下の方に古い構造が残っていて水につかっていた跡が残っていますね。西側通路からこの道は下がったところにあります。以前の天井の低い通路・道路は下に下水管があったため低かったのですが。この水路にはありません。加えて水を抜いて歩けるようにしたので天井が高く感じるのだと思いますよ。