「えっ…!」クルマやバイクが通れない“道”あるの? 日本で唯一の「階段国道」何がある? なぜ出来たのか
なぜ、歩行者専用の「階段国道」が生まれた?
さて、観光スポットとして人気な国道339号ですが、なぜ「階段国道」として存在しているのでしょうか。
一般的な国道のように車道にはならなかった理由について、青森県東津軽郡外ヶ浜町の産業観光課の担当者は以下のように話します。
「かつては車道にする計画もしていたようです。
ですが、傾斜がきつく道幅が狭かったため車道に整備するまでに至らなかったと言われています。
1974年に国道と指定されたときから、ずっと階段の形を保っています」
約70メートルの高低差があり、周辺には民家が密集していることから、車道を整備するのが困難だった様子がうかがえます。
この階段の区間は、県道であったころから車両通行不可区間で、1974年に国道に指定されたときは、坂道の中腹に竜飛中学校、坂道の上に竜飛小学校があり、坂道の下のほうから中学校までは階段があったと言われています。
そして、1985年ごろに小学生の通学を楽にするために上のほうにも階段を整備し、さらに1989年以降現在の階段に再度整備されたようです。
意外に思われるかもしれませんが、国道は幹線道路など大きな道路だけを指すわけではありません。
道路交通法において、国道はどういう場所を通る道路かという規定はあっても、どのような状態の道路かという要件は設定されていないためです。
このようにして、もともと生活道路として階段があったところが道路整備のために国道に指定されたという国道339号「階段国道」ができあがりました。
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クルマやバイクが通れない国道は、階段と細い路地で構成された「歩行者専用の国道」として多くの観光客に親しまれています。
津軽海峡からの風を受けながら階段を登るときれいな景色が広がり旅情をそそる小路となっているため、近くを訪れる機会があれば1度寄ってみてもよいかもしれません。
「酷道」でしょ?
二番煎じもいいとこだよな。
散策だから、歩くことしかできない。