ホンダ新型「すごいヴェゼル」登場! “3年ぶり刷新”の「内容」が多すぎ? 超静音モデル化&走破性強化も実施! 見かけだけじゃない“クーペSUV”の進化とは
ホンダは2024年4月25日に新型SUV「ヴェゼル」改良モデルを発売しました。多岐にわたる改良が施されたといいますが、実際どうなのでしょうか。
ホンダ新型「ヴェゼル」の改良がスゴイ
「えええっ、そんなところまで手を入れているの?」それがマイナーチェンジしたホンダ「ヴェゼル」の改良メニューを見た、筆者(自動車ライター工藤貴宏)の率直な印象です。
現行型ヴェゼルの登場は2021年4月。そこから約3年が経過してのマイナーチェンジとなったわけですが、変更メニューは予想以上に多岐にわたるものでした。
まずスタイリングはフロントがバンパー(グリルを含む)、リアはコンビネーションランプを変更。テールランプはフルLED化され水平基調を強調しています。
しかし、ここまでは「外装を変える」というマイナーチェンジの定番であり想定内。いっぽうで、まず予想を超えてきたのがインテリアです。
なんと、センターコンソール前半部の形状を変更してきました。スマホを置きやすいトレー(運転席用と助手席用の2つが置ける大型サイズ)を追加したのです。「市場からのニーズにこたえる変更」とのことで、確かに実用性は大きく高まりました。
デビューからわずか3年目のマイナーチェンジでセンターコンソールの形状を変更するのは異例と言っていいでしょう。
しかし、変更点は見える部分だけにとどまりません。静粛性、乗り心地、操縦安定性、ハイブリッドシステムの制御、4WDの制御、そして安全性(先進安全機能の機能向上&機能追加)と広範囲に手を入れてブラッシュアップが図られているのです。
筆者がまず驚いたのは静粛性。ホンダがe:HEV(イー・エイチ・イーブイ)と呼ぶハイブリッド車の従来モデルに対するインシュレーター(防振・防音材)のボリュームは、ボンネットフードが28%増、エンジンルームと室内の隔壁の外側で40%増、インパネ部分の厚み15%アップ、ルーフ部の厚さ約2倍とかなり念入りに増やされているのです。
加えて前席部分のフロアカーペットにもフィルム層が追加。エンジン音や車内に伝わるロードノイズを減らし、静粛性を高めているのです。
マイナーチェンジでここまで遮音性能を高めるなんて、異例中の異例。とことん静かにしようという開発チームの執念を感じるのは筆者だけでしょうか。
また、e:HEVのFFモデルはサスペンションをよりしなやかな方向へと再セッティングして乗り心地を改善とともに、電動パワーステアリングの制御も最適化。
今回は滑りやすい路面というシチュエーションがなかったので試せませんでしたが、4WDは制御プログラムの見直しでスタック脱出性能を高めているといいます。これは降雪地域のユーザーには大きな進化といえるでしょう。
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