「後ろも”取締り”」可能!? 最近増えてる「“すごい”パトカー」って何? 新「前後レーダー」機能搭載モデル「他地域にも波及」か

近年、日本各地で新型のレーダーを搭載したパトロールカー(パトカー)が配備されています。なかでも台数が多いとみられる北海道での取締り状況について、地元の事情通に話を聞きました。

最新のパトカー取り締まりについて北海道随一の「事情通」に聞いてみた!

 速度違反の取り締まり方法は日々進化し、昨今ではレーザーを用いた移動式オービス、半固定式オービス、さらにルーフ上にレーザーを搭載したレーザーパトカーも活躍しています。
 
 また、Kバンド式レーダーで速度計測するMSSSという移動式オービスも各地で運用されていますが、そこに数年前より北海道で新たに導入されたのが、新型「レーダーパトカー」です。どのような計測を行うものなのでしょうか。

まさかの「前後」計測可能!? 最新「レーダーパトカー」の驚くべき実態とは[Photo:北海の玉]
まさかの「前後」計測可能!? 最新「レーダーパトカー」の驚くべき実態とは[Photo:北海の玉]

 新型のレーダーパトカーについては情報が少なく、筆者(オービスガイド 大須賀 克巳)もまだ遭遇したことがありません。

 これから北海道へ旅行やツーリングに行く人は気になるところでしょう。

 そこでこの新型レーダーパトカーと、北海道の最新取締り事情について、交通取締り系YouTubeチャンネル「北海の玉」を運営する玉さんに詳しく教えていただきました。

 なお新型レーダーパトカーは、北海道のみの特殊車両では決してないようです。

 近年は北海道以外にも、和歌山県、島根県、福岡県、佐賀県、大分県など全国でも既に運用されており、さらに拡大していくことが予想されるのです。

 そのことから、他地域の皆さんも注目しておくべき情報といえるでしょう。

 さて北海道内では、以前から古いタイプのレーザーパトカーが多く運用されていました。

 しかし玉さんによると、2022年頃の電波法(スプリアス規格)の改定により古いタイプのレーザーパトカーが利用できなくなり、昨年2023年くらいには見かけなくなったそうです。

 その代わりに登場したのがレーザーでなく新しい電波法に適応した新型レーダーパトカーです。

 従来のレーザーパトカーは、「LSM-100」という計測機器をパトカーの屋根に搭載していますが、レーザーの照射範囲が短く、パトカーの至近距離で速度を計測するしかありません。

 そのためパトカーの姿に気付いたドライバーはブレーキで減速し、違反を回避するシーンを何度も見ているそうです。

 それに対し、新しく導入されたレーダーパトカーは遠くまでレーダーが飛ぶようで、ドライバーがパトカーに気付く前に計測を終えているというから驚きです。

 計測距離はレーザーパトカーの約2倍だといい、正確な距離はわかりませんが、目測でおよそ80メートルから100メートル手前で計測されているようです。

 また従来のレーザーパトカーは、計測機器を前方に向けた車両と後方に向けた車両があり、どちらか一方の取締りしかできなかったのに対し、新型レーダーパトカーは後ろから来るクルマ、前から来るクルマのどちらにも対応できるそうです。

従来の旧レーダー計測器を搭載していた北海道警・札幌東警察署の日産「セドリック」(Y31)パトロールカー[Photo:北海の玉]
従来の旧レーダー計測器を搭載していた北海道警・札幌東警察署の日産「セドリック」(Y31)パトロールカー[Photo:北海の玉]

 筆者のイメージでは、パトカーを道路に対し少し斜めに向けて停車し取締りをすると思っていましたが、実際には、道路と並行に停車した状態で、前後から走行してくるクルマを監視できるそうです。

 この新型レーダーパトカーは、日本無線製「JMA-401」や「JMA-401A」と呼ばれる計測機器が、「屋根上の左右赤色灯のあいだ」に搭載されています。

 北海道で運用されている車両は、日産の現行(V37型)「スカイライン」がベースのパトロールカーですが、他県ではトヨタ「クラウン」ベースのパトロールカーもみられるようです。

 玉さんの動画には、レーダーパトカーが速度違反を計測した瞬間、赤色灯を点灯させたかと思うとサイレンを鳴らしながら、一気に発進とフル加速をして検挙に向う迫力満点のシーンが収められています。

 特にパトカーに興味のない筆者でも、そのようなシーンを見ると思わず「カッコいいな」と感じてしまうほどです。

【画像】「えっ…!」これが最新「レーダーパトカー」取締りの実態です!(30枚以上)

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2件のコメント

  1. 後ろも含む周りを取り締まるのもいいが、そもそもパトカー自身の違反をもっと取りしまるべきじゃないのかな。パトカーもけっこうあたりまえのように道交法無視しているよね。
    最近あったあきれたケースだと、5分以内の荷物の積み下ろしや人を降ろす時は、すぐに発進できる状態なら駐車にならないという例外を、「食事していようが、スマホでゲームやっていようが、通話していようが、新聞や雑誌を読んで暇つぶしをしていようが、すぐに発進できれば停車なのです!!!だからハンバーガーを食べるため停まっていても駐車違反ではない!!!」とハンバーガー事件であきれた主張をした県警もあった。
    5分以内の荷物の積み下ろしのような特例でないなら、すぐに発進できようが自己都合(赤信号や一時停止などの正当が理由がない)で停まっているのは、1分程度のわずかな時間であっても駐車。
    でもある県警では駐車違反にならないと、違法行為を公然ともみ消した。ヤバすぎだと思う。
    またハンバーガー事件でも現地写真からすると、路側帯をふさぐ違法行為も遣っていた可能性がかなりたかいが、パトカーって路側帯を平然と無視して駐車していること珍しくないよね。
    「歩行者の安全や命なんてどうでもいいじゃんwww」と、警察がどうどうと公言しているような違法行為だけど、警官は自覚ないだろうね……。

  2. この記事、もしかしてレーザーパトの事?

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