ヨコハマタイヤの「あの顔」どこへ アメリカ発祥の「キモカワ」キャラ、いまも健在?
タイヤに顔がついたキャラクターが描かれたヨコハマタイヤの古い看板類を、街で見かけることがあります。「あの顔」は、そもそもどのような存在で、いまも健在なのでしょうか。
ヨコハマタイヤ販売店「スマイルショップ」のシンボル
ヨコハマタイヤの「あの顔」と聞いてピンとくる人は、ある程度の年齢層以上の人かもしれません。
というのも、「あの顔」が描かれた看板類の多くは古いもので、現在、街なかで目にする機会はまれだからです。また2017年8月現在、東京都内のカー用品店でヨコハマタイヤのコーナーを見ても、「あの顔」は使われていませんでした。そもそもどのようなキャラクターで、そしていつから使われなくなったのでしょうか。ヨコハマタイヤブランドを展開する横浜ゴム(東京都港区)に聞きました。
――あのキャラクターは何という名前なのでしょうか?
「スマイレージ」といいます。「Smile(微笑)」と「Mileage(走行距離)」を合わせた造語で、「笑顔で楽しく、どんどん走れるタイヤ」という意味を込めて命名されたようです。
――誰が考案し、いつ登場したのですか?
誕生の詳しい経緯は不明ですが、かつて当社と資本関係にあったアメリカのタイヤメーカー・B.F.グッドリッチが、1957、58(昭和32、33)年くらいからこのマークを使い始め、当社も1962(昭和37)年から使用を開始しました。
――どのような意図で「スマイレージ」を使っていたのでしょうか?
お客様に「ヨコハマタイヤを笑顔で満足してもらうため」に、当社と販売店が一体となってサービスの向上を図る主旨で、当時のヨコハマタイヤ販売店を「スマイルショップ」と命名し、そのシンボルマークとして掲げました。