マジ?「車検」通らなくなる!? 夏から「ロービーム検査」一部で開始、対象エリアは? 要注意すべきクルマの特徴とは

ロービーム検査で車検落ちするクルマの特徴とは

 では、全車ロービーム検査が実施された場合、どのように対策すればいいのでしょうか。

 ロービームを検査し基準不適合となる要因としては、レンズ面が曇っているか、ライト内部のリフレクタが劣化しているケースがほとんどのようです。

 さらに、相性の悪いバルブに交換したことで光度が不足していたり、状態や配光が崩れたりしたままで受検していたりすることも多いといいます。

 レンズは、使用するにつれてガラス内側に成分が付着して曇り、光が遮られるため暗くなってきます。

 ロービームはよりはっきりと影響が出るといわれており、車検基準を満たす光量が得られない場合は、事前にレンズを交換するとよいでしょう。

 また、配線の錆びつきでレンズが性能を発揮できなくなることもあります。この場合は金属部分を磨くことで解消できる可能性があります。

 ライトの奥にあるリフレクターは、レンズの光を反射して前方を照らしています。

 レンズの熱により曇ったり剥がれたりしますが、そうなると必然的に照らす光も減少します。

 もしもリフレクターが傷んでいる場合は、取り替えるしかないようです。

 あわせて、ヘッドライト表面のヘッドライトカバーが黄色に変色したり、ひび割れをおこしていたりしても光量が減少します。

 変色部分が浅ければ市販の研磨用品で磨くこともできますが、削りすぎるといったトラブルも起こるのでプロに相談すると安心です。

 さらに、社外品のバルブを装着している場合、リフレクターとフィットしないため正常に光が反射しないといったことから車検落ちする可能性が高くなるようです。そのため、可能であれば純正品を検討する選択肢もあります。

ロービーム検査で車検落ちするクルマの特徴とは
ロービーム検査で車検落ちするクルマの特徴とは

 一方で、普段の管理でヘッドライトの劣化を遅らせることもできます。

 メンテナンスについて、前出の整備士は次のように話します。

「ヘッドライトは表面が曇ったり、紫外線に晒しっぱなしにすると黄ばんできたりするので、カバーをかけて守っておくことをおすすめします。

 また、車種によってはレンズだけの交換も可能な車があるので、その場合ですと費用はそこまで高額にならないと思います」

※ ※ ※

 とくに、少し古くなったクルマでは複合的にこうした現象が発生しやすいので、注意が必要です。

 2026年7月末をもって、日本全国で車検時にハイビームの検査は行われなくなります。

 2024年8月以降に車検に出す場合は、早めに自動車整備工場に相談するとよいかもしれません。

【画像】「えっ!」これは黄色すぎ! めちゃ綺麗になったヘッドライトがこれです。(26枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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