三菱「次期型パジェロ」登場は26年以降か カクカクSUV復活の可能性は? 3ドアもある?
一部の新聞で「パジェロ日本復活」の報道がされており、2026年以降の動向に注目が集まっています。果たして本当に復活するのでしょうか。
次期型パジェロどうなる?
昨今、三菱の「パジェロ」が復活するのではないか。と、噂されています。
果たして本当に復活するのでしょうか。もし復活するのであればどのようなカタチとなるのでしょうか。
2018年にスズキ「ジムニー」が登場して以来、再び脚光を浴びているクロカン4WDですが、トヨタ「ランドクルーザー250」の登場によって市場はますます活況を呈しています。
しかし、ジムニーもランドクルーザーも納車に時間がかかることから、実は高嶺の花の存在。
1980年代の“ヨンクブーム”の頃と違って、限られた人しか乗れないクルマになってしまいました。
これは、やはり選択肢の少なさに要因があるということになります。
実は1980年代のブームの頃は、いすゞ「ビッグホーン」や日産「サファリ」、そして大人気車の三菱「パジェロ」が市場に存在していました。
加えて、ダイハツ「ラガー」「ロッキー」といった小型四駆もあり、どちらかというと買い手市場だったのです。
生産コストや環境規制、安全性能といった面から、ラダーフレーム構造の本格クロカン4WDが造りにくくなっているという背景もありますが、自動車業界がその後様変わりして、ほとんど車種を絶版にしてしまったことは残念です。
そんな中、ファンの間で日本復活が期待されている車種が2台あります。
日産サファリ(現行モデル名パトロール/アルマーダ)と三菱パジェロです。
日産は2024年3月に中期経営計画「The Arc」の中で、パトロール/アルマーダの新型を2024年から2026年にかけて投入することを発表しました。
現行モデルのY62型は2010年に投入されましたが、中東や北米を中心人気を博しています。
しかしボディがフルサイズであること、グレードのメインストリームが5600ccV8エンジン(4000ccV6も設定)だということがあり、メーカーの判断で日本導入は見送られてきました。
しかし、ライバルである「ランドクルーザー300」が日本市場で十分に受け入れられている現状を鑑みれば、次期モデルが国内で復活する可能性はゼロではありません。
特に日本では隠れた“サファリファン”が多く、北海道の自治体の一部では古いサファリを未だに公用車で使っている例もあります。
発売されれば、官民での需要は確実にありそうです。
さて、日本のクロカン4WDファンに最も愛されたと言っても過言でないのが、パジェロです。
1980年代のブームは、初代パジェロが火付け役となりました。
また2代目はデザイン、メカニズムの両面でエポックメイキングなクルマで、ランドクルーザーをはじめ、その後に続いたSUVに大きな影響を与えた名車です。
この春には、一部の新聞で「パジェロ日本復活」の報道がされており、2026年以降の動向に注目が集まっています。
そんな中、2024年5月に三菱自動車ノースアメリカ(MMNA)が、北米事業計画「モメンタム2030」を発表。
この時同時に公開されたティザーの写真が、大きな反響を呼んでいます。
写真には7台のクルマがシルエットで写っており、その中央には「デリカD:X」らしき車両が置いてあります。
その周りには「アウトランダーPHEV」や「エクリプスクロス」「ミラージュ」らしきクルマが並べられていますが、左上隅にはひっそりと置かれた謎のSUVも。
これが次期パジェロではないかという憶測を呼んでいるのです。
ボンネットに沿って直線的なデイライトが配されたそのクルマは、写真で見る限りはそれほど大きなクルマではないように思えます。
エクリプスクロスよりもひと回り大きいくらいです。日本市場では昨今馴染みがありませんが、熟視
すると3ドアボディに見えてきます。
ボディラインは「トライトン」ほどではありませんが直線を多用しており、どこかネオクラシカルな雰囲気。
フロントガラスこそ寝ていますが、フロント部は屹立し、後部もスパッと立っているデザインを採用しています。
あえて例えるなら、現行型のランドローバー「ディフェンダー90」のフォルムでしょうか。
三菱は2024年3月の「バンコク国際モーターショー」において、トライトンとプラットフォームを共用する年次改良モデルの「パジェロスポーツ」を発表していますが、明らかにこれとは違うフォルムです。
かつて「チャレンジャー」がアジアでパジェロスポーツという名前で販売されていたことを考えれば、必ずしもパジェロスポーツと次期パジェロが似ている必要がないので、謎のシエルットがパジェロとは無関係とは現段階では言えません。
仮にもしこれが次期パジェロとするならば、かつてのラインナップ同様に3ドア、5ドアモデルが用意されるかもしれません。
初代、2代目ではショートボディが大変な人気でしたが、3代目からはほとんど売れない状態になっていました。
しかし時代が一巡したことや、ジムニー人気を考えれば、3ドアの復活も考えられます。
いずれにせよ、2026年中盤以降にはその姿が見えてきそうな次期パジェロ。
サファリと並んで、“名車”復活は果たしてなるのか。気になるとことです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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