ホンダ「新型スポーティコンパクト」登場へ まさかの「次期シティターボ」!? 丸目“旧車デザイン”で期待の「斬新モデル」 26年に投入なるか
ホンダが発表した「2024 ビジネスアップデート」のなかで、「操る楽しさを際立たせた小型EV」を2026年に投入することをアナウンスしています。一体どのようなモデルが登場するのでしょうか。
意味深シルエットの中身は「次期シティターボ」?
ホンダは2024年5月16日に、電動化に向けた今後の取り組みなどを軸にした発表会「2024 ビジネスアップデート」を開催しました。
そのなかで、2025年以降にEVのラインナップを拡充することを発表するとともに、2026年に小型EVを投入することを明言しています。一体どのようなモデルが登場するのでしょうか。
ホンダは2050年までにカーボンニュートラルを目指すために電動化戦略への取り組みを強化しており、2040年までにEV・FCEVの販売をグローバルで100%とすることを計画しています。
2022年4月に発表した「四輪電動ビジネスの取り組みについて」では、EV計画に関する中長期的な方針が明かされました。
続く2023年4月の「2023 ビジネスアップデート」発表会では、投入予定の具体的な新型モデルについて言及し、日本国内では「N-ONE」ベースのEVを2025年に、SUVタイプを含む小型EV2機種を2026年にそれぞれ発売することをアナウンスしています。
そして、今回発表された2024 ビジネスアップデートでは、当初掲げた目標を変えることなく、バッテリーの調達・生産の改革、EVへの資源投資といった具体的な行動目標が示され、電動化への意欲の高まりを示唆しています。
さらに、電動モデルのラインナップでは、各市場でのニーズを鑑みた新型車を予告しており、そのひとつに「操る楽しさを際立たせた小型EV」を2026年に投入することをアナウンスしています。
具体的なモデル名や投入地域については明らかになっていませんが、“操る楽しさを際立たせた”という言葉が強調されており、何らかのスポーティさをもたせたという意味と思われます。
また、プレゼンテーション資料には小型EVを現していると思われるサイドのシルエット像が記されており、スクエアでレトロなデザインであることがうかがえます。
これらが投入予定の新型車のヒントになるのであれば、ホンダが以前公開したコンセプトカー「SUSTAINA-C Concept(サステナシーコンセプト)」とは強い共通性を感じさせます。
サステナシーコンセプトは、2023年10月に開催された第1回「ジャパンモビリティショー2023」(以下、JMS)で世界初公開されたモデルで、「限りある資源の制約から解放してくれる四輪電動モビリティのコンセプトモデル」と当時説明。
3ドアハッチバックのコンパクトボディに電動パワートレインを搭載した、新時代のコンパクトカーを示唆するモデルでした。
車体は回収した使用済みアクリル樹脂を再利用して作られ、アクリル素材由来のレッドの鮮やかなカラーや、旧車の面影を感じさせるブラックのバンパーと丸形のヘッドライトを採用し、斬新なスタイリングとなっていました。
一方で、特徴的な赤いボディカラーや傾斜の強いボンネット、フロントガーニッシュのグリル風デザインといった個性的なデザイン要素や、トランクに収納可能な小型電動バイク「Pocket Concept」を同時に披露されていたことで、1981年登場のコンパクトカー「シティ」(および小型バイク「モトコンポ」)を想起させると話題になりました。
シティはもともと普及価格帯のベーシックモデルとして展開されていたことに加え、のちにターボを搭載しスポーティな走行を可能にした「シティターボ」をラインナップするなど、投入予定の小型EVの特徴と重なる部分が大きいと言えます。
2024年1月には、ホンダ初の量産EVである「Hoand e」が生産を終了したなか、サステナシーコンセプトが比較的安価なエントリーEVとして登場すれば、コンパクトカーが好まれる日本においてシェアを拡大するチャンスになりうる可能性は大いに考えられます。
こうしたことから、まだ見ぬ次期小型EVがどのようなモデルになるか、ますます期待されるところです。
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