スバル新型「フォレスター」さらに“静か”なSUVに進化!? 不快な騒音を減らす新技術を搭載

全面刷新して国内導入される予定のスバル新型「フォレスター」(6代目)には、騒音を低減させる新たな技術が搭載されるようです。どのようなものなのでしょうか。

新型「フォレスター」開発に活用された新技術とは?

 スバルの主力SUV「フォレスター」が6年ぶりにフルモデルチェンジし、6代目モデルが国内導入される予定です。
 
 すでに米国では2024年春に発売されていますが、この新型フォレスターには新たな技術が搭載されることがわかりました。

6代目となるスバル新型「フォレスター」
6代目となるスバル新型「フォレスター」

 6代目となる新型フォレスターは、走る愉しさを感じさせる優れた運動性能、安心を提供する先進安全装備、とことん使えるユーティリティなど、その機能や実用性をさらに高め、日常から非日常までどんな時でも乗る人すべての期待に応える事ができるSUVに進化します。

 外観はフロントフェイスを一新し、六角形状の大きなフロントグリルを中心にシャープなヘッドライトと一体化することで、頑丈さと存在感を表現しました。

 リアは左右のテールランプをガーニッシュでつなぎ、ワイド感を表現。テールゲートを傾斜させ、車室空間の広さを感じさせるデザインに変更されます。

 内装の質感も高められており、シフト操作部やインパネにはアルミのような光沢のある素材や六角形状のテクスチャを組み合わせることで、SUVらしい頑丈さを演出。

 一方で、ドアトリムやシート、センターコンソール側面にはタンカラー素材を組み合わせるコーディネートも用意されるほか、インパネなどにはステッチも施されるなど、上質な内装となりました。

 内外装の刷新に加えて、フルインナーフレーム構造ボディによるボディ剛性向上や、2ピニオン電動パワーステアリングの採用などにより、動的質感も向上。

 これまでのステレオカメラに加え、広角な単眼カメラを採用した“3眼”の新世代アイサイトを搭載するなど、先進運転支援機能も強化しています。

 パワーユニットには、米国仕様は2.5リッター水平対向エンジンを搭載しますが、日本仕様の詳細はわかっていません。

 四輪駆動システム「アクティブトルクスプリットAWD」は制御を刷新。悪路走行では「X-MODE」と組み合わせることで、走行性能を高めました。

 そして、スバルは2024年5月24日、「第74回自動車技術会賞」において、同社技術者の騒音低減に向けた研究に対して「浅原賞学術奨励賞」を受賞したことを発表しました。

 これは「振動エネルギー伝搬分析に基づく車体骨格特性の要件化に向けた基礎検討」をテーマとし、騒音の低減を研究したもの。

 ハイブリッド車やバッテリーEVなど電動車はモーターを駆動して走行しますが、モーター駆動は静粛性が高いことが特徴のひとつです。

 モーター走行時において、従来のガソリン車ではエンジン音に埋もれていたロードノイズやモーター音などの不快な騒音がより目立つようになります。

 そこでこの研究では、これまで困難だった幅広い周波数帯の騒音低減に寄与する車体パネルの特定と車体骨格に関する要件定義の手法を構築し、新型フォレスターの開発にも活用されたといいます。

 新型フォレスターは、今後フルハイブリッドシステムの搭載が予定されており、新たな技術を取り入れることで静粛性が高い走りが可能になるようです。

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