埼玉南部の東西軸「完全4車線化」もうすぐ!? 「草加三郷線」拡幅工事の現状は ブツ切れ区間も解消!「足立区直結」の野望も!?
埼玉県南東部の3市(草加・八潮・三郷)を東西にむすぶ幹線道路「草加三郷線」が、着々と4車線整備されています。まっすぐスムーズに東西移動ができる貴重な大通りですが、4車線化はどこまで進んだのでしょうか。
気づけば大半が4車線化
埼玉県南東部の3市(草加・八潮・三郷)を東西にむすぶ幹線道路「草加三郷線」が、着々と4車線整備されています。
まっすぐスムーズに東西移動ができる貴重な大通りですが、4車線化はどこまで進んだのでしょうか。
草加三郷線は都市計画道路上の名前で、都県道としては主に「松戸草加線」「川口草加線」などとして路線認定されています。
さて、しっかり道路を拡幅する計画の「都市計画道路 草加三郷線」ですが、ルートは足立区との都県境付近から谷塚を経由し、まっすぐ東進して、木曽根で首都高三郷線をくぐり、新中川橋を渡って、鷹野小学校前で外環道の三郷南ICに接続して終わります。計画総延長は約10.5kmです。
1960年代から決定されていたこの計画道路、すでにかなりの部分が4車線化していて、埼玉県東部にある東西軸では、かなり走りやすいほうの道路となっています。
そのなかで未だに2車線のままな区間がいくつかあり、今も順次工事が行われているところです。東側から見ていきましょう。
●八潮市「西袋工区」
外環道から続いてきた4車線区間が途切れるのが、八潮市内の綾瀬川の手前です。ここから約600mが2車線のままで、県が工事を進めています。
長らくここは草加三郷線の完全未開通の「ブツ切れ」区間で、綾瀬川を渡るには旧道を南側へ迂回する必要がありました。2022年7月に、橋の手前までまっすぐ延伸開通。悲願ともいえる「草加方面へまっすぐそのまま通過」が実現したのです。
まずは時間のかかる柳之宮橋の架替工事が進められています。2020年初頭から仮橋設置工事がはじまり、今は旧橋がやっと撤去できた段階。2028年度の完成予定です。
●草加市「瀬崎町工区」
しばらく4車線が続いたあと、足立越谷線(県道49号)と交差する吉町五丁目交差点から、西側はずっと2車線となります。
そこから東武の高架までの189mの拡幅工事が動いています。2022年時点で用地取得率は98%に達し、工事が少しずつ動き出しています。
●草加市「柳島工区」
国道4号草加バイパスを越えて、吉場安行東京線(県道103号)と交差する柳島交差点の周辺部が、工事進行中となっています。
ここは交通量が多い道路同士の交差点で、右折レーンすらないため渋滞が激しい箇所です。優先して拡幅することで、まずはこの地点周辺の混雑を解消する構えです。
2022年時点で用地取得率は97%に達し、拡幅部の歩道設置や車線切り替えがどんどん進んでいます。
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ところで、草加三郷線は、外環道からさらに少しだけ東へ延伸する計画があります。江戸川の手前を南北に走る県道21号「三郷松伏線」に接続する予定。2025年に都市計画変更の手続きが行われるとともに、事業化をめざすとしています。
反対側では、足立区の手前の区間も気になるところです。現在は新里町まで達するとT字路で道路は途切れ、川口市内へは狭い道路を右左折する必要があります。
草加三郷線の計画では、足立区境の毛長川まで計画道路がめいっぱい引かれていて、「都内延伸」を見据えたものと考えられます。しかし東京都側では優先整備路線どころか、都市計画道路そのものが存在せず、草加市の「片思い」のような状態となっています。
実現すれば、日暮里・舎人ライナーの走る「尾久橋通り」に直結して便利になりますが、果たして計画は成就するのでしょうか。
役人クソだから交通政策はろくになく、何十年前の計画を基に工事しているだけなので、需要予測通りの交通量にはならず、今の道の混雑が多少緩和されるだけ。道路が広くなるのは良いが、税金使用の費用対効果は低い。
インフラ更新の方が需要も高くコスパも良いけど、土建屋が儲からないからやらない。自民党と土建屋は国会から市区町村議員まで利権化しており、政略結婚も多い。
政治献金と天下りを禁止にしないと国益につながる政策は行われない。