えっ…! 軽自動車に「軽油」入れちゃった!? つい「うっかり間違い」では済まされない「燃料の油種」とは

レギュラーとハイオクガソリンを誤給油したらどうなるのか

 それでは、レギュラーガソリン仕様車に、より高性能なハイオクガソリンを入れたらどうなるのでしょうか。

 基本的に大きな問題はなく、それどころか、ハイオクガソリンに含まれる洗浄剤によって、エンジンがキレイになると説明している石油会社もあります。ただし、出力アップや燃費向上などの目覚ましい効果までは期待できないでしょう。

通常のガソリンスタンドには3つの油種が用意されています[画像はイメージです]
通常のガソリンスタンドには3つの油種が用意されています[画像はイメージです]

 一方、ハイオクガソリン仕様車にレギュラーガソリンを入れた場合、走行はできてもオクタン価の違いにより本来の性能が発揮されない可能性があります。

 また一部の「ハイオク専用車」では、エンジンの破損や車両火災を起こすケースもあるため注意が必要です。

 最も気をつけないといけないのは、ディーゼルエンジン車に使用する「軽油」や、石油ストーブに使われる「灯油」の誤給油です。

 JAF(日本自動車連盟)によると、2022年10月1日から10月31日の1か月間で「燃料の入れ間違い」によるJAFロードサービスの出動は、105件もありました。

 そのうち、ガソリン車に軽油を誤給油したケースは全国で57件です。

 もしガソリン車に軽油や灯油を誤給油してしまうと、重大な故障を引き起こす恐れがあります。その場合、絶対にエンジンを始動してはいけません。

「軽自動車だから軽油」などと誤った情報を覚えてしまわないよう、十分に注意してください。

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