なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
運転免許証とマイナンバーカード一体化、国民はどうすべき? 紛失したらどうなる?
運転免許証とマイナンバーカードの一体化に関し、免許保有者がとり得る対応としては次の3点が考えられます。
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1.一体化せず、従来の運転免許証を使用し続ける
2.一体化し、従来の運転免許証を返納する
3.一体化後、従来の運転免許証も保有し続ける
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実はマイナンバーカードの一体化は任意であるため、1.のように「一体化しない」という選択肢をとることも可能です。
また2.のように一体化後、運転免許証を返納することもできます。
これについてはSNS上で「持ち歩くカードをマイナンバーカードに集約できて便利だと思う」という意見が聞かれ、複数のカードを持ち歩いたり保管したりしなくて良いという点に魅力を感じる人もいました。
ただし2.の場合には免許証不携帯とならないよう、運転中にマイナンバーカードを携帯する必要があるほか、紛失にも気をつけなければいけません。

政府はマイナ保険証を紛失した際は最短5日間で再発行できる仕組みを構築すると明らかにしており、運転免許証と一体化したマイナンバーカードについても再発行にある程度の期間を要することが想定されます。
日常的に自動車を運転する人の場合は万が一の紛失に備え、3.の選択肢を検討する必要があるといえそうです。
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運転免許証とマイナンバーカードの一体化の運用は2024年度末までに開始される予定です。
警察庁は、一体化したマイナンバーカードを紛失した際の手続きについて「可能な限り円滑におこなわれるよう関係省庁と検討する」としており、今後の方針に注目が集まっています。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。





















