ビッグモーターで「50台以上」が盗難被害に!? 「自作自演?」の声あるが…真相は? 元関係者語る実態とは
相次いでいる盗難被害…内部犯行説はあり得ない?
ビッグモーターの店舗から多数の展示車両が盗まれたことに関することは多くのメディアが報じています。
中にはきちんとした取材もせず「内部犯行説」をとなえるメディアもあります。それらの内容を要約すると以下のとおりです。
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・展示車両には保険がかけられているからビッグモーター側は盗まれても損害はない。
・ビッグモーターの社員なら盗難後に転売して換金できるルートも熟知している
・給料が大幅に減ったので、展示車両を盗んで換金し、生活費の足しにする
・社員なら店の防犯体制を熟知しているから一気に複数台の盗難も簡単
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このような内容が書かれています。しかしこれら内部犯行の可能性は1%もないと筆者は考えます。
伊藤忠との新会社が間もなくスタートするビッグモーターでは、コンプライアンス(法令順守)を最優先事項としており、そのような状況で店から商品である展示車両を盗むなんてことはあり得ない状況です。
また、展示車両(商品車)にはすべての店舗において原則として車両保険を含む任意保険をかけていません。
ビッグモーターの在庫台数は数万台ですから、在庫の数だけ保険をかけたらとんでもない金額になるため商品車に保険はかけていないのです。
なお、客がクルマを見に来て展示車両を試乗することもありますが、試乗ができるのは私有地である構内のみで、公道を走ることはありません。
また、ビッグモーターでは代車も数多く用意されていますが、こちらも保険はかかっておらず、使用する場合は利用者(お客)の自動車保険〈他車運転特約〉を使うことを自動車保険の証書と共に、借りる際に確認します。
盗難車を換金する場合も当然ですが、すんなりとはいきません。
盗難で警察に被害届が出されると受理されて諸々の処理が終わった翌日午前10時には国交省(運輸支局)に盗難情報が流れてきます。
登録事項等証明書の「現在記録」において、盗難で被害届が出ている情報が追記されるため、このようなクルマが正規の中古車流通ルートに載って売却されることはまず不可能です。
したがって「内部犯行」や「自作自演」で「盗難されたことにして保険金をだまし取る」「盗難したクルマを中古車として市場に出す」などは絶対にできないのです。
ちなみに、保険をかけていたとしても中古車店などで盗難された車両の保険金について満額支払われることは非常に難しい現状もあります。
ビッグモーターの展示車両盗難に関しては広域において大量に盗まれており、事故も発生、乗り捨てて逃走という状況もあるため各地の警察は捜査に力を入れているとのこと。今後の捜査結果に期待をしたいところです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
国内では部品取りでしか捌けなくても
BMは外国に流すルートも在るので、熟知している関係者が外国に向けて流して
ブローカーから金を貰って、会社としては盗難保険で補填してるんじゃないの?
この記事の著者は憶測で自作自演でないと言ってますが、根拠を持ってから記事にしてください。あれだけ悪事を働いた会社なのですから信頼はないですよ。