かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは

いま“あえて”ワゴンに乗る理由は?

 現在、多くの人がクルマに求める「快適性」や「高い地上最低高」はSUVなどに劣るとしても、ワゴン車ならではの大きなラゲッジスペースや低重心&低い着座位置がアドバンテージとなります。

 また、SUVのようなワイルドなデザインではないかわりに、ラグジュアリーな雰囲気を演出することが可能です。

 このような魅力があるワゴンですが、あえてワゴンを選んだオーナーに話を聞いてみました。

 ホンダ「シャトル ハイブリッド」に乗るHさん(50代・男性)は、SUVからのワゴンに乗り替えたそうです。

「まず大きなポイントは、趣味である釣りの用具を積むのにSUVよりワゴンのほうが圧倒的にラゲッジの容量も大きかったことです。

 また住んでいるマンションの機械式立体駐車場に入るサイズにしたかったこと、シートアレンジしなくても長尺物が問題なく積み込みできること、こういった条件を満たしてくれるのがワゴンでした」

コンパクトながら積載性に優れたホンダ「シャトル」(2022年11月生産終了)
コンパクトながら積載性に優れたホンダ「シャトル」(2022年11月生産終了)

 長尺物にはワゴンのほうが都合が良いことと、マンションなどの集合住宅では機械式立体駐車場のところも多く、背が低いワゴンが適しているというわけです。

「高速道路の長距離移動が多いので、重心が低いのは非常に助かります。

 SUVに乗っていたときは、腰高な印象があり、緩いカーブでも車体が遅れて反応するような感覚でしたが、ワゴンだったら無理なく走れます。

 また、カーブが連続する首都高では明らかにワゴンのほうが安定していると感じています」

「50代ということもあり、自分の年齢では運転しやすいクルマのほうが優先順位が上になり、そうなると重心が低く、挙動がわかりやすいクルマが良くなったのです。

 今乗っているシャトルはワゴンですが2列シートのミニバン並みに積載能力も高く、かつ見た目はコンパクトカー程度にも感じされるほどです。

 5ナンバーサイズですので、どこの有料駐車場でも停められます。

 悪路走破性はあまり試していませんが、よほどの段差がない限り未舗装路でも普通に走ってくれます。

 スタイルには好みがあると思いますが、実用性だけなら間違いなくSUVよりワゴンのほうが優れていると思います」

※ ※ ※

 快適性や高級感、積載性、走行性能などがバランス良く作られているのがワゴンの強みでしょう。

 悪路走破性は、クロスオーバーのように少し車高を上げればロードクリアランスも確保できます。

 そんな魅力的なワゴン車ですが、残念なのは選択肢が少ないことです。

 前述のように国産ワゴンは数モデルしか存在していません。ただし、中古車だったら国産モデルはたくさんありますし、輸入車まで含めたらさまざまなモデルが選べます。

 SUVに人気が集中する今だからこそ、積極的にワゴンに乗ってみるのも良いかもしれません。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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