タイヤにある「謎の丸印」なんの意味? 赤や黄に違いある? 気づけば消えるけど問題ナシなのか

マークは消えても大丈夫?

 一方で、ユニフォミティマークも軽点マークも、走行しているうちに薄れていきます。

 しかし、どちらも新品を組み込むときに使うものなので、なくなっても問題はありません。

 たとえば、ホイールは、段差や路面の凹凸で衝撃を受けると変形し、最も凹んでいる位置が変わっていきます。

 タイヤについては摩耗が進むので、軽点の位置が新品時から変わってきます。

 次に組み替えるときにはタイヤの「いびつさ」が変化しているため、新品時の印はユーザーにとってはあまり役に立ちません。

 また、こうした印が消える時期について、前出の担当者は次のように話します。

「使用状況によって変化いたしますが徐々に薄れていきます。

 したがってどのくらいという具体的な期間などは、状況によって変化いたします」

黄色のマークは「軽点マーク」という
黄色のマークは「軽点マーク」という

 タイヤの赤色や黄色の点はタイヤメーカー基準をクリアしたものの証として使用されますが、タイヤの側面には、ほかにもそのタイヤについてたくさんの情報が示されています。

 例えば、4桁の数字が刻印されていますが、これはタイヤの製造時期を表します。

 初めの2桁はその時の何週目に製造されたかを示し、残りの2桁は製造西暦の2桁です。

 数字が「1324」であれば、2024年の第13週目に製造されたということがわかります。 

 製造時期は、タイヤの交換時期を見分けるときに役立ちます。中古車を買うときであれば、いつから装着されたタイヤかを判断できるかもしれません。

 タイヤのマークには他にも、「☆」や「MO」といった記号が刻印されているタイヤもあります。

 この記号は、自動車メーカーとタイヤメーカーが共同で開発し、自動車メーカー承認したタイヤであるという意味です。こうしたタイヤは主に外国車に装着されています。

 具体的には、「☆」はBMWとMINIの承認マークであり、メルセデス・ベンツは「MO」を使用しています。

 さらにたとえば、ポルシェは「N」、ボルボは「VOL」、ジャガーは「J」、フェラーリは「F」などです。

 1社で複数の承認マークを持つケースもあり、アウディでは「AO」のほか、スポーツタイプ用に「RO」のマークも使っています。

 そのほか、メーカー名やブランド名、タイヤサイズ、回転方向などもタイヤ側面に刻印されています。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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