街の至る所に「警察官」なぜ? クルマだけじゃない! 人・自転車も対象!? 「謎の安全運動」とは

今日から「春の全国交通安全運動」が開催されます。どのようなことにより一層気をつければ良いのでしょうか。

運転に気をつけるのはクルマだけじゃない!?

 4月6日から15日までの10日間、「春の全国交通安全運動」が開催されます。
 
 では、一体どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

「交通安全運動」は交通社会に関わる人、みんなが安全をより一層意識する機会とも言える
「交通安全運動」は交通社会に関わる人、みんなが安全をより一層意識する機会とも言える

 春を迎え、新しい生活をスタートさせた人も多いでしょう。

 そのような中、4月6日(土)から4月15日(月)までの10日間、「春の全国交通安全運動」が開催されます。

 全国交通安全運動は交通安全や交通ルール、正しい交通マナーをドライバーに広く浸透させるための啓発活動であり、毎年春と秋の各10日間おこなわれています。

 この期間中は交通安全に関するイベントや教室が開催されるほか、交通違反の取り締まりが強化される時期でもあります。

 特に新しい土地で生活を始めたドライバーは慣れない道を走行するため、取り締まりが心配になる人もいるかもしれません。

 では、具体的にどのような点に気をつければ良いのでしょうか。

 全国交通安全運動を主催する内閣府や警察庁などによると、今回の運動の重点は以下の3点です。

※ ※ ※
1. 子どもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践
2. 歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行
3. 自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守
※ ※ ※

 まず1については年の初めから夏前にかけて子ども(幼児・児童)が死亡・重傷となる事故が増える傾向にあり、子どもに対する基本的な交通ルールの指導や、通学時間帯における子どもの保護活動などを推進するものです。

 子どもが関連する事故では幼児・児童ともに道路への「飛出し」による事故が最も多く、通学路や狭い生活道路で運転する際は建物やクルマの陰などから子どもが飛び出してこないか、しっかりと安全確認をすることが重要です。

 また、これまで警察は通学時間帯に可搬式(移動式)オービスを使った最高速度違反の取り締まりを多く実施しており、スピードを落として運転する心がけも必要といえるでしょう。

 次に2つめの重点の背景には歩行者横断中の事故が多く発生している状況があり、歩行者横断中の事故のうち、横断歩道を横断中の事故が約5割を占めています。

 2023年中は信号機のある横断歩道での死者・重傷者数が1942人、信号機のない横断歩道では899人という状況でした。

 さらにJAFが2023年におこなった調査においては、歩行者が信号機のない横断歩道を渡ろうとしている場面で一時停止した車両の割合は全国平均45.1%だったことが明らかになっており、半数以上のドライバーが停止できていない様子がうかがえます。

 このような状況を受けて、警察では「横断歩行者等妨害等違反」の取り締まりを強化しています。

 信号機のない横断歩道を通行する場合は、事前に横断中または横断しようとする歩行者がいないかを確認し、歩行者がいないことが明らかな場合を除いて、横断歩道の手前で停止できるようなスピードで走行しましょう。

 なお、信号機のない横断歩道の手前にはひし形マーク(ダイヤマーク)が道路上に標示されています。

 そして3については自転車や特定小型原動機付自転車、いわゆる電動キックボードなどの事故・交通違反が相次いでいることから、ヘルメットの着用を呼びかけるとともに、交通ルールを改めて周知するという内容です。

 現在、自転車の交通違反に関しては警察官の指示に従わずに違反行為を続けた場合や交通事故に直結する危険な運転をした場合などに、刑事罰の対象となる「赤切符」で検挙されます。

 悪質な違反でなければ罰則のない「指導警告」で済むケースがほとんどですが、警察官に停止を求められた際には指示に従うことが大切です。

 また自転車や電動キックボードなどのユーザーの中には交通ルールをきちんと理解していない人も少なくないため、運転者自身が改めて交通ルールを確認することも必要といえます。

※ ※ ※

 警察庁の統計によると、2023年の1年間では「一時不停止違反」や「最高速度違反」、「通行禁止違反」なども多く検挙されています。

 全国交通安全運動期間中は、交通違反の取り締まりが強化される傾向にあるため、より一層の安全運転が求められます。

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1件のコメント

  1. 4月4日、入学式を迎えた小学校1年生。その子が登下校する道路を、今日も 速度落とさず事故に無関心な運転してる人の多いこと。いつ自分が事故起こすか判らんのに、自分の子供が交通事故に遭えば、目の色変えて加害者を罵るだろう。

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