三菱「新型クロスオーバーMPV」登場! 全長4.6mボディで「ランエボ譲りの走り」も!? 「エクスパンダー」日本導入は?
エクスパンダーHEVどんなクルマ? 日本導入はある?
では、エクスパンダーHEVに試乗してみましょう。
今回は、比較車としてガソリン車のエクスパンダーも用意されていました。
試乗コースは、高速道路を想定した最高速度100kmの周回路、世界各国の路面を再現した評価路、そしてスラローム走行やウエット路面を体験するルートなどです。
すべての走行状態で感じたのが、ガソリンモデルのエクスパンダーHEVに対するNVH(音・振動・路面からの突き上げ)に対する性能の高さでした。
エクスパンダーHEVでは、電池パックを前席下の車内に搭載しているため、車体の中央の左右方向に大幅な補強をして、さらにバネレート、ショックアブソーバー、ブッシュなどをエクスパンダーHEV専用設計としています。
操縦安定性やハンドリングについても、明らかに差を感じました。
総重量としては、電動パワーユニットなどで約60kg増なのですが、重心高が低くなったことでフロントヘビーな印象はあまり強くありません。
また、「ランサーエボルーション」などで培ったAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)の効果を、特に周回路での時速60〜70kmでの旋回状態ではっきり感じることができました。
さらに、三菱らしいのが、四輪駆動で培った様々な路面状況や走行状況に合わせて最適なモードを選べるドライブモードです、
エクスパンダーHEVはFFの2WDなのですが、合計7つのモードを設定しています。
まずは、EVモードとチャージモードが選択可能。
残り5つが、ノーマル・ターマック・ウェット・マッド・グラベルのテレインモードとなります。
それぞれのモードで、トラクションコントロール、AYCコントロール、アクセルレスポンス、ステアリングエフェクト(効果)、シフトポジションでベストな組み合わせを設定しています。
スコールなどで道路が冠水することが珍しくないタイでは、ウェットモードの実用性は高く、2WDでもぬかるんだ状態から脱出しやすいマッドモードはユーザーにとって力強い味方になっているといいます。
今回の試乗では、放水車によるウエット路面を体験しましたが、ウェットモードでのハンドリングが安定し、安心感が高まったことをしっかり確認することができました。
こうした三菱の技術を駆使した電動化や車両運動制御の技術を総括して、タイでは
「e:MOTION (イーモーション)」と名付けてプロモーション活動を繰り広げています。
さて、気になるエクスパンダーHEVの日本導入ですが、その可能性はあまり高くないと思います。
7つのモードなど魅力的な装備がありますが、日本ではこのサイズのクルマはミニバンが主流であり、グローバルカーとしてスモールMPVを日本市場で受け入れてもらえるかは微妙なところでしょう。
一方、エクスパンダーHEVよりひと回り大きな、「パジェロスポーツ」については、日本仕様導入の可能性があると感じます。
現行車は先代トライトンと共通のラダーフレームですが、日本でも好評の新型トライトンをベースとした次期パジェロスポーツならば、日本仕様トライトンのダブルキャブ(4ドア)の4WDをSUV化したイメージで、日本でも人気車になるはずです。
いずれにしても、タイや東南アジアではトップブランドである三菱は様々な新型モデルを仕込んでいる状況であり、こうした中から日本市場との共有性を見出すことになるでしょう。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
初期型アウトランダーを11年半乗ってそろそろ買い替えかなと中古のアウトランダーPHEVを探してたところ、新型エクリプスクロスが発売されると2017年11月にネットで画像共に知り一目惚れ
直ぐにディーラーに予約した
その後、エクスパンダーなる車も存在していて「日本で出たら買うから」とまだエクリプスクロスも来てないのに営業さんに伝えていた
が日本発売はないと言われました
そして3年後にエクリプスクロスPHEVに乗り換え
リヤフォルムがエクスパンダーに似てると思いましたね
海外生産自動車を国内販売するには、旧運輸省の面倒な認証検査が必要なんでしょうね。
ダイハツみたいな不正があると益々役人が調子こいて規制も厳しくなる。
で、民間企業の活力が削がれて行く。