トヨタ!? 「ミニ アルファード」発表!? 全長3.5m「日産デイズ」サイズ!? 顔面刷新で衝撃な見た目… パクリ払拭なるか、中国事情

ミニアルファードが進化した!? そっくり顔は凄いことに…

 ですが、BOMAの発表から約1年経った2024年3月、未奥汽車が発表したBOMAのマイナーチェンジモデルは大幅に姿を改めました。

 2024年モデルとして発表された新たなBOMAはツートンカラーを特徴とするポップな雰囲気へと変貌を遂げました。

 それだけでなく、フロントグリルは今まであったアルファードのコピーをやめ、電気自動車らしくグリルレスなデザインとなったのです。

 グリルの枠は残っているものの、中心部はボディ同色のパネルへと置き換えられています。

 この新グリル自体は2023年7月に登場した上級モデル「BOMA PRO」で採用されたものであり、それが通常のBOMAにも適用されたとの見方ができます。

 アルファードに酷似しているとの批判が殺到し、さすがのメーカー側も折れたということなのでしょう。

新たにマイナーチェンジを遂げた未奥汽車の「BOMA」 リアはデイズ風なのは変わらずか(公式サイトより)
新たにマイナーチェンジを遂げた未奥汽車の「BOMA」 リアはデイズ風なのは変わらずか(公式サイトより)

 デザインを一新させたBOMAですが、以前よりその売れ行きは決してよくありません。

 単純に商品としての魅力がなく、それゆえに「上汽通用五菱 宏光MINI EV」「長安 Lumin」などの完成度がそれなりに高くて安いライバルにはどう足掻いても太刀打ちできない状況です。

 販売台数のデータは確認できませんでしたが、中国大手自動車メディア「汽車之家」の中古車サイト「二手車之家」でBOMAを検索すると1件しかヒットしません。

 ここからもBOMAがまったく売れていないということがわかります。

「コピー車」の印象を脱却すべくデザインを改めたと思われますが、超小型BEV市場はすでに成熟しつつあり、いまさら消費者がBOMAを買い求める理由もないでしょう。

 未奥汽車は2024年中に新たなプラットフォームとパワートレインを採用する6人乗りモデル、そして2025年には3つの新プラットフォームと6つの新モデルを投入すると豪語していますが、実現にはほど遠いと言えます。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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