複雑怪奇!? 政府が「電動車補助金」を発表! モデル毎に大差アリ!? なぜ? 「売りっぱなしじゃダメよ」ってコトか

複雑怪奇な補助金の決め方…どんな基準なのか。

 下記表の通り満点は200点。

 電気自動車は130点以上だと満額の85万円。軽自動車とPHVであれば100点以上で満額の55万円になる。

 点数は表の通り7つの項目から構成されており、例えば『車両性能』であれば、満充電走行距離と電費で評価される。満点なら40点。

すごく分かりづらい「補助金の決定方法」(画像引用:令和5年度補正予算 CEV補助金の車両補助額について)
すごく分かりづらい「補助金の決定方法」(画像引用:令和5年度補正予算 CEV補助金の車両補助額について)

 つまりどんなに電気自動車としての性能高くても40点なので、補助金は15万円になってしまう。

 また、比較的新しい車種なら「サイバーセキュリティへの対応」が出来ているため20点加算の60点になり、補助金25万円。

 そこからの加点は、充電インフラの整備や、整備人材の育成など、企業ごとの取り組みが必要だからだ。「売りっぱなしじゃダメよ」という理由を付けた。

 輸入車の補助金額が低いのは、車両だけの評価点しか取れないからだ。

 ポルシェ「タイカン」などは25万円。高額車についちゃ20%減額されるため20万円になってしまう。

 ATTO3なども得点が伸びず35万円といった具合。上手に中国車優遇を回避しようと考えたんだろう。

 その割に中国製電池を使うテスラ「モデル3スタンダードレンジ」は65万円も補助金出るから不公平である。

 さらに不思議なのはベースが同じクルマ(bZ4Xとソルテラ)なのにトヨタだと85万円でスバルが65万円ということ。

 このあたりオリンピックなどでも問題になる評価基準の幅を持つ「採点競技」と同じ根っこなんだと思う。

 いずれにしろ中国あたりから強烈な抗議がくること間違いなし。

 我が国の政府は怒らせることなく理路整然と説明出来るのだろうか。

 新たな争議のネタにならないことを願う。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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2件のコメント

  1. 文中に
    押っ取り刀ながら日本も外国と同じく外国製電池の扱いを変えましょうということなんだと思う。
    とありますが、押っ取り刀というのはゆっくりという意味ではなく、大慌てで急いでという意味です。
    評論というお仕事をされているのですから、適切な言葉遣いでお願いします。

    • ふつうに、対抗して『大慌てで急いで』作ったから、やっている事(中身)がデタラメって記事なのでは?

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