教習所でしかやってない!? 「縦列駐車」ドライバーの5割以上が苦手だった! 上手に駐車するコツとは?

一度で枠に収まらなくてもいいってホント?

 ほかにも注意すべき点があるといいます。

「車両感覚を掴むのはなかなか難しいものです。ましてやバックしながらハンドルを操作する複合的な動きでは、そこまで意識を持ちにくいかもしれません。

 そこで注目してほしいのがCピラー(後部座席の斜め後方にある太い部分)です。

 後進(バック)ではフロントのAピラー(運転席や助手席の傍にある太い部分)と同じ役割を果たしてくれます」(教習所の元指導員 I氏)

「縦列駐車」のポイントは?
「縦列駐車」のポイントは?

 右ハンドルの場合は左側の車両感覚を掴むのが難しいので、このCピラーで左側の車両幅をイメージするのが大切ということ。実際に筆者(金田ケイスケ)もバック駐車するときなどはCピラーを意識しつつ、バックミラーやサイドミラーで実際の視界を確認しながら行っています。

「初心者や運転が苦手な人が左側のフロントバンパーやリアバンパーを擦りやすいのは、車両感覚がうまく掴めていないからでしょう。

 最近は、駐車作業を支援してくれる『パーキングアシスト機能』といった機能を搭載したクルマも増えていますが、これに頼らなくても縦列駐車できるようになっておくと、どんな場面でもスムーズに駐車できるようになると思います」(教習所の元指導員 I氏)

 またI氏は「一度の操作ですんなり縦列駐車できなくてもいい」くらいの気持ちを持ってほしいといいます。

 周囲のクルマに迷惑をかけまいと急いで前後のクルマに接触してしまっては大変です。焦らずに何度も切り直して修正すれば良いとのことです。

「まずは一連の動作を一度やってみて、路肩や周囲のクルマに近すぎたり離れすぎてしまった場合は、修正すればいいんです。

 多少時間がかかっても最終的に枠内に収まればいいんですから」(教習所の元指導員 I氏)

※ ※ ※

 縦列駐車は数ある運転操作のなかでも、かなり難易度の高い操作です。

 ただし、運転は経験値にある程度比例する傾向もあり、縦列駐車も繰り返すほどに進入角度やハンドルを切るタイミングなどが感覚的につかめてくるものです。

 縦列駐車する場面に遭遇したら、ぜひ何度もトライしてみてはどうでしょうか。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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