クルマの「座席ポジション」調整機能が超進化中!? 驚異の「調整パターン28種類」もある!? 最強の「快適ドライブ」追究したシートはどこが動いてくれるのか
シート調整の進化はこれだけじゃない!
このように、シート調整機能は進化が止まりません。
なかでも、現在最も多く運転席のシート調整機能を持つクルマといえば、レクサスが挙げられるでしょう。
同社のシート調整機能について、レクサスの担当者は次のように話します。
「(フロント)シートの調整機能ですが、機能が多い車種はレクサス『LS』で28Wayの調整機能を持っています」
レクサス最上級セダンであるLS(現行モデル)の運転席シート調整は、28通りもの機能があり、世界最大です。きめ細かく調整できるため高いホールド性を確保することができます。
具体的には、前後調整やリクライニング、ヘッドレストの上下や前後調整のほか「肩まわり」「サイド部分」、さらに世界初となる「ヒップ部分」なども調節でき、座面の前端部分を動かすことで座面の長さも変えられるといいます。
また、電動シートを装備するモデルのなかには、メモリー機能を搭載することで、セットしたシート状態を記憶させることも可能です。
多くの場合は、2から3パターンのセッティングを記憶させられるので、家族などでクルマを共有する場合、それぞれのシートパターンを記憶させる人が多いといいます。
あるいは、「ドライブ用と休憩用」といったように、ひとりのユーザーが使う場合でも、シーン別に違ったパターンをセットする使い方もあるようです。
さらに、このメモリーを「電子キーに登録できる」「顔認証でシートセッティングを呼び出せる」などというクルマもあったりします。
一方で、細かくシート状態を調整できるようになったからこそ「どこか一か所を調整するとほかが合わない」など、調整自体が難しいというユーザーの声も聞かれます。
そこで、自動でシート調整する機能が登場し、メルセデス・ベンツやマツダ車に搭載されています。
この機能では、ドライバーの身長を入力すると体型などが「スキャン」されます。そのデータをもとに、運転席の前後やリクライニング、座面の高さのほか、ハンドルやドアミラーの角度なども自動的にセットされるというスグレモノです。
その後、体格や好みに合わせて微調整することもでき、このような自動セッティングなら、誰でも適切なドライビングポジションがとれると期待されています。
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電動シートの普及とともに、シートの調整機能はより細かく、かつパーソナライズ化されて進化してきました。今後、自動運転が始まると車内での過ごし方も変わることから、運転席がさらにどのように進化するのか注目されます。
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