日産の「王道ミニバン」何がイイ? 広さも価格もファミリー向け? 「セレナ」がライバルより優れている点は?
ミニバンが人気ジャンルとなっているなか、トヨタ「ノア/ヴォクシー」のライバルとして、手堅い人気を誇っているのが日産「セレナ」です。どのような魅力があるのでしょうか。
6代目「セレナ」の魅力をオーナーに聞いてみた!
ミニバンが人気の今、日本の道路事情にマッチしつつ、ミニバンらしい車格を持つミドルクラスは、もっとも販売が見込めるボリュームゾーンとして各社が力を入れているジャンルです。
このクラスの絶対的存在であるトヨタ「ノア/ヴォクシー」のライバルとして、手堅い人気を誇るのが日産「セレナ」です。
セレナの魅力はどんなところにあるのでしょうか。
初代セレナは、商用バン「バネット」の乗用版として「バネットセレナ」という車名で1991年にデビューしました。
1999年登場の2代目からFF方式へと転換。今ではミニバンの標準装備となっている「両側スライドドア」を初めて採用したのは、この2代目モデルでした。
また初代モデルから設定される、走りを意識した装備をまとった「ハイウェイスター」シリーズは初代から継続して設定。ハイトワゴン系やミニバンで定番となっている「ノーマル系とカスタム系」という2つのスタイルを確立したのもこのセレナからです。
そして2022年に、現行モデルの6代目が登場。5代目から引き続きシリーズハイブリッドの「e-POWER」を採用したほか、運転支援技術はミニバン世界初の「プロパイロット2.0」を最上級モデルに搭載するなど、「王道ミニバン」として手堅い人気を確保しています。
数あるミニバンのなかから、セレナを選んだオーナーに話を聞いてみました。
Sさん(40代・男性)は、家族5人で出かけることが多いことから車内が広いモデルが必須条件となり、手頃な価格と安全装備の充実などを考慮した結果セレナを選んだそうです。
「当初はトヨタのノアも検討しましたが、納期が未定だったことと、値引きがほとんどありませんでした。
納期や予算はファミリー持ちには絶対に譲れない部分だと思うのですが、その点セレナは1か月以内に納車できるというのと、値引きも大きかったことから購入を決めました」
実際に乗ってみた印象はどうでしょうか。口コミでは「重すぎて止まらない」や「背が高すぎて高速道路で不安定」といった意見もありますが、オーナーはどのように感じているのでしょうか。
「正直、ミニバンは走りをある程度我慢する必要があると思っています。その代わりに多人数乗車だとか、頭上の広さを確保していることが大切なのではないでしょうか。
セレナは全高が高いので、高速道路での安定性に関しては横風の影響を強く受けるのは想定済みでした。
確かに重いボディで制動性には若干不満がありますが、プロパイロットも搭載されているので長距離移動はかなり楽になりました」
走行性能はともかく、車内の居住空間はかなり満足度が高いとのこと。特に3列目シートの居住性はライバルたちと比較しても良好なのだそうです。
「インテリアの質感が安っぽかったりしますが、ファミリー向けと割り切れば問題ないですし、シフトがレバー式ではなくボタン式になったことで、センターコンソール周辺がスッキリしたのも気に入っています」(セレナオーナー Sさん)
「どんなクルマにも長所・短所はあります。常時多人数乗車ができて、燃費もそれなりに期待でき、市街地でも取り回しやすく駐車しやすいサイズとなると、セレナはある意味『正解』だといえるでしょう
惜しいのは、シャシの設計が古いことで、もう少し剛性感がプラスされたら、もっと魅力的なミニバンになるのではと思います」(セレナオーナー Sさん)
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セレナはフルモデルチェンジで3ナンバーサイズとなったものの、一部グレードは5ナンバーサイズに収められており、日常での使い勝手を重視しています。
ノア/ヴォクシーのような“華やかさ”は少々足りないかもしれませんが、セレナはこれといって大きな欠点も少なく、ミニバンに求められる条件を上手にクリアした“優等生ミニバン”だと言えそうです。
ノア・ヴォクシー合わせると比較にならんけどな
最近の日産は見た目がダサくなり、整備性もどんどん悪くなる。
先々代(C26)のMR20エンジンはホント壊れやすかった。
セレナは前モデルに一度乗ったが空間性にびっくりした。
Aピラー周辺の窓が広く落ち込んでいて運転席からの視界もよく、2列目からの視界も数センチの違いだが窓の落ち込みにより非常に開放感があった。
現行はデザインとの調和からか極端な落ち込みはなさそうだが、それでも他車種より窓が広く取られているのは感じる。
背が低くても駐車券を取ったりしやすいだろうし、後席の開放感も言う事ない。ファミリーカーとしてはとても良いと思う。