中央道の「有名渋滞ポイント」いよいよ「3車線拡幅」工事スタート!? 悪名高い「三鷹バス停」ついに広くなる! そもそもなぜ渋滞がひどいのか
中央道の悪名高い渋滞箇所のひとつである、上り線「三鷹バス停」周辺を3車線にする工事が、いよいよ始まっていきそうです。完成すればどう便利になるのでしょうか。
中央道の悪名高い渋滞箇所
中央道の東京周辺の渋滞に対処するため、国や関係機関による「中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」の第11回会議が、2024年3月4日に開催されました。
その会議で、中央道の上り線(都心方面)のうち、三鷹バス停周辺を2車線から3車線に拡幅する工事が、まもなく始まることが明らかになりました。完成したらどう便利になるのでしょうか。
中央道の三鷹バス停と言えば、八王子ICと並んで「大渋滞ポイント」の巨頭という存在です。
なぜここは混むのでしょうか。かつては、調布IC~深大寺バス停~三鷹バス停が大渋滞ポイントでした。ここには「サグ」と呼ばれる、道路の「緩やかなダウン・アップ」があり、渋滞の原因となっていました。
クルマがこのサグ部の緩やかな上り坂にさしかかると、ドライバーは「少しずつスピードが落ちていく」状況に気づきにくく、結果として後にどんどん交通が詰まっていき、渋滞を引き起こします。
高速道路の著名な渋滞の大部分はこの「サグ」に起因しているとも言われ、設計上の大きな欠陥のひとつとされます。
そこで、2015年12月に、調布から三鷹バス停の手前までの約3kmで、2車線から3車線に増やしました。これで渋滞は緩和されました。
しかし今度は、3車線が終わる三鷹バス停周辺で交通が詰まるようになり、現在に至ります。
そこで2020年2月に、三鷹バス停周辺の1km区間も3車線にする方針が決定しました。具体的には、料金所の周辺は盛土部の車線配置変更で付加車線のスペースを捻出し、高架部分では構造物を少し北側へ拡幅するというものです。
さっそく翌月には事業化。それから4年が経った2024年1月現在、道路概略設計も終わって工事発注手続きが進行中であると発表されています。
なお中央道ではほかにも、相模湖周辺や小仏トンネル周辺など、複数個所で対策事業が進められています。
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